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コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに。(2021年10月号)

更新日:2021年10月8日

2021年10月号「コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに。」

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広報なばり 2021年10月号

 新型コロナウイルスの感染拡大により、私たちの生活は大きく一変。変異株で感染が急拡大し、行動が制限されるなど、その影響は長期化しています。 コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに。人と人との「つながり」を大切に。一人ひとりの行動が、大切な人の命と暮らしを守ります。


みんなの力で「名張学園祭」を成功させよう!

 「名張を盛り上げる力になりたい」。そう話すのは「名張学園祭」実行委員長で高校生の岡田七海さん(下画像中央)。「名張学園祭」は、若者のパワーやアイデアをまちおこしに生かしてもらおうと、名張地区まちづくり協議会が主催する催しで、今年で2回目を数えます。

 「コロナ禍で夏祭りや国体などが中止になって、やるせない気持ちです。学生の発表の場も減っている中、『名張学園祭』を絶対に成功させたい」と岡田さん。高校生や大学生など、22人の運営メンバーとともに、3月から開催に向けた準備を進めています。

 ところが、感染力の強い変異株の出現などにより、若者への感染が目立つようになっていきました。そこで、7月に、実行委員会と市が協力して若者向けの啓発ポスターを作成。市内の公共施設や量販店、コンビニなどで掲示することに―。「感染防止を徹底して、みんなの力で名張学園祭を成功させよう」。そんなメッセージが、ポスターに込められています。


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▲「感染防止を徹底して『名張学園祭』を成功させよう」と協力を呼びかけるポスター。実行委員会と市のコラボレーションで実現した。運営メンバーがモデルとなり、若者に人気の映画「東京リベンジャーズ」のポスターをパロディ化して注目度アップ!

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▲ポスターに掲載したQRコードをスマホで読み取ると、動画で運営メンバーからのメッセージが流れる。
(上画像をクリックすると、YouTubeにリンクします)

第2回名張学園祭

ダンス・バンド・新体操など、パワーあふれる若者の晴れ舞台!
日時 11月3日 祝 午前10時~午後4時
場所 朝日公園、名張市民センター

問合せ先 名張地区まちづくり協議会 64‐2605

【関連リンク】名張学園祭ホームページ

ぜひお越しください
名張学園祭 実行委員会 委員長
岡田 七海 さん

「名張学園祭」は、来場いただく際に、検温・手指消毒の上、リストバンドを付けてもらうなど、感染対策を徹底して開催します。ぜひ、皆さん、感染対策をしてお越しください!


コロナ感染の現状

◎ 紙面で掲載したのは、9月21日現在の情報です。
感染状況やワクチン接種、催しの中止・延期などの最新情報は、新型コロナ感染症対策 名張市特設ページなどをご覧ください。

大切な家族・知人の命を守るために、感染対策の徹底とワクチン接種の検討を

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名張市立病院 感染症科 医長 今井 雄一郎

今井医師からのメッセージは動画でもご覧いただけます
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県内でも医療体制のひっ迫が懸念されています

 新型コロナウイルスの感染拡大は、第5波では過去最多となる感染者が発生。「災害レベル」の状況となりました。新型コロナウイルスが変異した「デルタ株」の増加が顕著に見受けられ、子どもの感染も増えています。「デルタ株」は、格段に感染力が強いのが特徴です。また、重症化しやすく死亡に至るリスクも、従来株の2・4~4・9倍高くなっていると報告されています。
 県内では、感染拡大に伴い病床が不足しており、多くの人が自宅療養を余儀なくされています。この状況が続けば、自宅療養中に病状が悪化しても入院できなかったり、脳卒中や心筋梗塞をはじめとした救急医療やがん治療といった現在すでに制限を受けつつある通常の医療提供ができなくなってしまう可能性があります。医療崩壊を招かず、大切な家族・知人の命を守るために感染対策の再徹底にご協力ください。

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医療崩壊を招かないためにより厳格な対策が必要

 感染力の強い「デルタ株」は、より厳格な対策が必要です。感染経路の中心は、咳や会話で発生した「しぶき」による飛沫感染で、接触感染もあります。換気の悪い密閉空間、多数が集まる密集場所、間近で会話や発声する密接場面といった「3密」の場面では、短い距離での空気感染の可能性も指摘されています。
 「3密を避け、人と人との距離を十分に確保する」「距離が確保できないときや会話する時にはマスクを着用する」「手を洗う、消毒する」「家やオフィスの換気をこまめに、かつ、十分に行う」ことが重要です。また、ワクチンを接種して、睡眠をしっかりとり、毎日の健康管理を行う―。これらを組み合わせて実践することで、ご自身だけでなく、家族を含めた他者への感染防止につながります。


重症化予防などの効果が あるワクチン接種の検討を

 「デルタ株」に対してもワクチンは有効です。従来株よりは、やや低下の懸念はあるものの、「感染予防の効果」「発症予防の効果」が得られています。特筆すべきは、「重症化予防の効果」は従来と同等に保たれていることです。基礎疾患のない若い世代での重症化や、重症化しなくとも後遺症に長期に渡り悩まされ続ける場合もあるため、事前のワクチン接種による免疫獲得は有効な感染対策のひとつであると考えます。
 三重県が新型コロナウイルス感染者のワクチン接種歴を調査した結果、88・5%は接種歴がなかったことが明らかになりました。ワクチン接種を2回済ませた後に感染した人は全体の5・2%で、重症者はいなかったと報告されています。このように、ワクチンの効果は確認されていますので、接種について前向きにご検討ください。

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県内・市内の感染者数

最新情報は市HPで確認できます

 感染力が非常に強い「デルタ株」により感染者数が過去最多を更新するなど、8月以降、県内でも急激に感染者が増加。8月だけでも県内で6,618人、市内で138人もの感染者が発生しました。


県内の医療提供体制 

最新情報は県HPで確認できます

自宅療養を余儀なくされる人もいますが、感染拡大が続くと、救急医療が受けられないようなケースが発生するなど、医療提供体制がひっ迫していくことが懸念されます。


新型コロナウイルス感染症の治療法

 軽症の場合は、経過観察のみで自然に軽快することが多く、必要な場合に解熱薬などの対症療法を行います。
 呼吸不全を伴う場合には、酸素投与や抗ウイルス薬、ステロイド薬(炎症を抑える薬)、免疫調整薬、中和抗体薬(レムデシビルなど)の投与を行い、改善しない場合には人工呼吸器などによる集中治療を行うことがあります。
 こうした治療法の確立もあり、新型コロナウイルス感染症で入院した人が死亡する割合は低くなっています。

◎厚生労働省ホームページ「新型コロナウイルス感染症の“いま”に関する11の知識(2021年9月版)」より


退院後も症状が続く場合があります

 感染時には重症化しなくても、退院後に後遺症が残る場合があります。三重県の調査によると、退院後にも症状がある人は、およそ40%。最も多いのが嗅覚障害の43%、次いで咳の26%となっています。年代別では30~50代の人が多くなっています。

県ホームページに調査詳細


冬季・第6波の到来に備え、新型コロナワクチン接種枠を拡大し、接種の加速化を図っています


詳しくは、市ホームページ新型コロナワクチン関連ページをご覧ください。



コロナに負けない!


いつ収束するとも分からない新型コロナ感染拡大。国体をはじめ、多くの催しが中止となるなど、閉塞感が漂っています。そんな中、「前向きな気持ちを持ち続けることが大切」との強い思いで、今できることを少しずつ前進させている人たちがいます。

国体中止の知らせを聞いたとき、賛同してくれた、お店の人たちの顔が浮かんできました

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MPJホッケーおもてなしマップ制作プロジェクトリーダー
斉藤 勲哉さん

国体をきっかけに、みんなの力で名張を発信しようと…

名張を会場に熱戦が繰り広げられる予定だったホッケー競技。「三重とこわか国体」開催に合わせて作成されたのが、ホッケーの魅力と市内にある48もの店舗や施設が掲載された「ホッケーおもてなしマップ」でした。
 「全国から名張に人が訪れる絶好のチャンス。おいしいお店や、おしゃれなカフェ、地酒、特産品などを知ってもらい、ぜひ名張のリピーターになってほしいと思った」。そう話すのは、百合が丘在住の斉藤勲哉さん。マップを作るために、4月ごろから、市内の飲食店や宿泊施設などを一軒一軒訪ね歩きました。「平日の来客はほとんどない」「宿泊客が激減した」。その中で聞こえてきたのは、新型コロナ感染拡大による経済活動への打撃でした。声をかけたのは、面識のない店舗・施設がほとんど。しかし、「ホッケー場が名張にできたことは知っていた。どんな形でも協力したい」「ぜひ一緒に盛り上げていきましょう」。そう言って掲載を快諾してくれたそうです。
 「国体中止は覚悟していたよ」と斉藤さん。しかし、「何ができるのかを考えて前を向き、賛同してくれたみんなのために明るく前を見据えていないと」。そう自分に言い聞かせました。そんな中、8月下旬に国体中止が決定。「私たちの思いに共感し、応援してくれるお店の人の顔が浮かんできて、さすがにつらかった」と思い返します。


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○MPJ-Nabariホームページ


今できることを行動に移すことが、次につながる

感染拡大の影響により、8月以降、百合が丘地区で予定していた夏祭りやイベントがことごとく中止に―。「確かに企画も運営も大変だけど、あれこれ意見を出し合ったり、笑ったり、泣いたり。そういった体験を通して、地域の『絆』が生まれてくると思います」と斉藤さん。子どもたちからは「住んでいても知らない場所がある。百合が丘地区一帯で『宝探し』をしてみたい。大勢で集まらなくても、家族や友達と楽しめるのでは―」。そんなアイデアも出されたそうです。
 「小さな活動の輪が広がり、そこに住む人がつながり、まちが明るくなっていく―。できることから行動する。そうでないと、次につながらない。子どもたちのアイデアも何とか形にしていきたい」。ホッケー場を見つめる斉藤さんの目は、明日を見据えていました。


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▲社会人チームなどが練習するホッケー場(百合が丘)。「地元の大きな魅力のひとつ」と斉藤さん

はなの里スタジアム(名張市民ホッケー場)


ウィズコロナを見越して完成したウッドデッキ。大切な人たちと思いっきり笑顔になれる場所に!

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ロマンの森活用プロジェクト(地元の工務店、カフェ、デザイナー仲間で結成)
(写真左から) 美山 莉香さん、山中 雅子さん、木瀬 千尋さん、湯野 俊和さん、遠藤 桂子さん、松岡 衣里さん 

 

絶景の「ロマンの森」で、新たなチャレンジ

 

子育て世代に、緑あふれる名張でもっと楽しんでほしい―。そんな思いで平成27年に始まった「森のはるかぜマルシェ」と「森のあきいろフェスタ」。雑貨や菓子などの販売、ライブステージなど、市内外から多くの家族連れが訪れました。会場となったのは、青蓮寺湖畔のキャンプ場跡「ロマンの森」。「思い出の残るこの場所で、ふと見下ろした景色の美しさに惹かれました」。そう話すのは、ロマンの森活用プロジェクトの美山莉香さん。「夏には、ここで音楽祭をしようという企画もあったんです。出演者にも声をかけて準備をしていたんですけれど…」と、残念な表情をみせます。昨年の春以降、コロナ禍で「ロマンの森」でのイベントは中止せざるを得なくなりました。
 そうした中、プロジェクトメンバーで話し合い、「コロナ禍はすぐに収束しないだろうから、少人数で個別に楽しんでもらえる場所にしていければ」との思いで、湖が見渡せるウッドデッキとブランコを作ることになりました。資金調達は、クラウドファンディングを活用。寄附額に応じて返礼品がもらえる仕組みで、青蓮寺湖近辺の店舗などが返礼品の提供に協力しました。プロジェクト代表の湯野俊和さんは、「PR動画を作ってくれた人や、チラシを置く場所を探してくれた人、現金を握りしめて、寄附を申し出てくれる年配の人もいました。温かいつながりに感謝でいっぱいです」と話します。およそ一カ月間で、100人から170万円の寄附が集まり、8月にウッドデッキとブランコは完成しました。

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ロマンの森活用プロジェクト ホームページ
○クラウドファンディング「名張初!青蓮寺湖を見渡せる大きなウッドデッキとブランコをつくりたい!」

 

コロナと共存しながら、みんなが笑顔になれる場所


 完成したばかりのウッドデッキで開催されたダンス発表会。子どもたちはいきいきとダンスを披露しました。「発表の場がなくなって、子どもたちはモチベーションを失っていたんじゃないかな。この場所が、家族連れや仲のいいお友達、大切な人たちと、思いっきり笑い合える場所になってほしい。大空の下で、デイキャンプに音楽会、カフェテラスなど、コロナ禍の中でも何ができるのかを考えると、夢は膨らんでいきますが、まずは、完成披露パーティーができるようになってほしいな」。プロジェクトメンバーの皆さんは笑顔で話してくれました。

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▲完成したばかりのウッドデッキで、観客を家族に限定して開催されたダンス発表会

 

感染を予防しよう

あなたなら、きっとできる! 感染対策
家庭内に持ち込まない、 広げない!

県内の感染者の、実に7割が家庭内感染です(9月11日~15日・経路不明を除く)。「家で過ごす時ぐらい、コロナのことは忘れたい」と、家庭では対策が疎かになりがちですが、家庭内にウイルスを持ち込まない、家庭内で広げない! きっとあなたもできるはず!

ウイルスを家庭に持ち込まないために… こまめな手洗い・消毒を習慣にしませんか?

□ お店や職場で消毒液ボトルがあっても、通り過ぎていませんか?
□ 同僚や友達とオフィス備品やスポーツ用品などを消毒・洗浄せずに共用していませんか?
□ 帰宅時などに手洗いを忘れていませんか?

家庭で感染を広げないために… 食事・就寝の分離で家族の安全を守りませんか?
□ 体調の悪い家族と同じタイミングで一緒に食事していませんか?
□ 体調の悪い家族と、同じ寝室で寝ていませんか?
□ 体調の悪い家族がいるのに、マスクなしで生活していませんか?

会食で感染を広げないために… 食事とおしゃべりを分けて会食を楽しみませんか?
□ 大皿での料理の共用や自分の箸・トングなどでの取り分けをしていませんか?
□食事の際に大声で談笑していませんか?
□換気が悪く、座席間の距離が不十分な飲食店を利用していませんか?

【関連リンク】<厚生労働省ホームページ>新型コロナウイルスの感染が疑われる人がいる場合の家庭内での注意事項(日本環境感染学会とりまとめ)


免疫力を上げよう

コロナに負けない身体をつくろう!
「よくバリ青春体操」がおススメです!

免疫力アップには、十分な休養、バランスの取れた食事、そして適度な運動が大切!椅子からの立ち上がり、片脚立ちなど6つの動きで構成される「よくバリ青春体操」が効果的です。

自宅で実践しよう!


◎動画をご覧ください(画像をクリックすると、YouTubeの動画が再生されます)

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【動画】よくバリ青春体操~センター選抜オーディション編~

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【動画】よくバリ青春体操~筋力運動 実践編~

地域のみんなで取り組もう!


ひなち地域支え合いセンター「なごみ」の皆さん「
ひなち地域支え合いセンター「なごみ」の皆さん

コロナ禍で体操教室を休止した際、「足腰が弱ってきた」という高齢者も…。生活の維持に体操は重要です。体操の普及を担う私たち自身、みんなと体操を続けているおかげで、すっごく元気です!


高齢者サロン「どんぐり」(比奈知)の皆さん
高齢者サロン「どんぐり」(比奈知)の皆さん

コロナ禍の中、外出や交流が減って身体が弱ってくる人も多いですよね。そこで、私たちが運営するサロンでも、「よくバリ青春体操」を取り入れていくことにしました。みんな、もっと若返っていくはず!


◎ 地域で体操を取り入れたい、どんな体操か知りたいなど、詳しくは健康・子育て支援室(63‐6970)へお問い合わせください。

応援メッセージ コロナで孤立させない!


感染拡大に伴い、地域の活動は大きく縮小。困難を抱える人が社会から孤立してしまうといった問題も…。  
そんな中、悩みの相談に応じたり、困りごとの解決を支援したりしている皆さんにメッセージをいただきました。

※肩書などは2021年9月時点のものです

「まちの保健室」で、心の荷物を下ろしてほしい

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鴻之台・希央台地区 まちの保健室
三永 拡子

 「コロナ禍で気軽に外出できなくなって、親も子どもたちもストレスがたまっている」と、最近は、親も疲れた様子…。私も子どもがいるので、共感しながら話を伺っているうちに、「なんだか楽になった」とスッキリして帰って行かれる人も多いです。
 事態がすぐには収束しない中、前向きな気持ちを持続していくことが重要。人と話をすることで心が楽になることがあります。見守りが必要な人もそうでない人も、普段から地域でのつながりを大切にしてください。近隣で頼る人がいない人も、まずはあなたの地域の「まちの保健室」にお気軽にご相談ください。看護師や介護福祉士など専門職がお話を伺います。悩みが膨らむ前に、少しでも心の荷物を下ろしてリフレッシュしていただければと思います。

まちの保健室 市内15地域に設置。受付:平日 午前9時~午後5時

コロナ禍で、生活が苦しくなっていませんか


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市社会福祉協議会 会長
奥村 和子さん

 コロナ禍でみえてきた「生理の貧困」問題。経済的な理由で生理用品が買えない、また、複雑な家庭環境のため生理用品を買ってもらえない子どもたちもいます。そんな中、市内の団体・事業所から生理用品購入のための寄附をいただき、7月に小中学校へ生理用品を配布したほか、まちの保健室や市役所などで無料配布しています。
 昨年度、コロナの影響で収入が減少した人への貸付金額は1億円超と、平時(就学貸付など)の10倍以上。それほど、生活に困っている人が多いということです。そこで、生理用品を配布する際には「なばり暮らしあんしんセンター」のリーフレットを同封。生活困窮の支援につなげています。同センターでは、相談者が安心して自分らしく暮らせるよう、就労支援や生活資金の貸付などを行っていますので、お気軽にご相談ください。

なばり暮らしあんしんセンター


コロナ関連情報を多言語化。外国人住民にご紹介を

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多文化共生センター NabiChan
手塚 倫生(Michio)
松崎 瑠美(Rumi) 

 外国人住民の皆さんに向けて、感染防止やワクチン接種をはじめ、感染拡大の影響に伴う解雇や帰国困難に関することなど、さまざまな情報をホームページやSNSで、できる限り多言語化して案内しています。
 コロナ禍で、普段以上に困っている外国人住民も多いと思います。地域や事業所などで困っている外国人がいれば、ぜひNabiChanをご紹介ください。


For International Residents


困ったときはNabiChanに 相談してください。私たちが できることを、考えます。NabiChanや 市役所には 翻訳が できる 機械も あるので、気軽に 助けを 求めて ください。また、ホームページや SNSを 見てください。


○多文化共生センター(NabiChan)  午前9時~午後5時(月曜日休館)


孤立しがちな人を、地域全体で支えていきましょう

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名張市民生委員・児童委員協議会連合会
会長 藤村 純子さん


コロナ禍の中、特に、ひとり暮らしだと「何かあってもすぐに対応してもらえない」と、不安が大きくなってしまうことが多い。すると、外出が減って孤立し、心身ともに弱ってきてしまう悪循環に陥ります。民生委員・児童委員は、そんな見守り対象のお宅を訪問して声をかけるなど孤立を防ぐ取組を継続しています。
 いま、人が集まって活動できない中、地域のさまざまな人が、いろんな場面で支援を必要とする人を見守ることが大切。例えば、市内の多くの地域で移動や家事などの生活支援の取組が、すごく頼りにされています。感染対策を徹底し、状況に応じて「できること・できないこと」を見極めながらこうした事業を続けていきたいものです。地域のみんなで力を合わせ、共にこの難局を乗り越えていきましょう。

民生委員・児童委員 地域に寄り添い、見守る・支える・つなぐ活動をしています。


「こども食堂」で、ちょっとだけ「楽」に

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みんなの居場所「こどもの隣」プロジェクト 
代表 水口 薫 さん

「しんどさ」を抱えたひとり親などは、仕事が忙しかったりして、なかなか自分から地域の活動に参加できないでいるかも…。コロナ禍で感染も心配でしょうし。
子ども同士で誘い合って「こども食堂」に来てくれることもありますが、何かきっかけが必要だと思うんです。「こども食堂」には、地域の皆さんや学生さん、ボランティアさんなど、さまざまな人が関わっていて「子どもを地域のみんなで育てる」つながりを生んでいます。こうした取組が多くの地域に広がれば、関わる人の数だけ、「しんどさ」を抱えた親子が地域とつながるきっかけも増えていくんじゃないかな。
「ちょっとしんどい」をちょっとだけ「楽」に。笑顔が絶えない「こども食堂」に、ぜひ気軽に顔を出してみてください。

なばりこども食堂 
※市内のこども食堂について、詳しくは子ども家庭室(電話:63‐7594)へお問い合わせください。

コロナ対策が障害者の新たなバリアになっている

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市の設置手話通訳者
善田 真美

マスクで口の動きが読み取れず不安という聴覚障害者、レジに並ぶとき、人との間隔をとるための印が見えずに割り込みをしていないか心配だという視覚障害者、マスクをつける理由が分からず外してしまうため外出を控えるようになったという知的障害者ー。このように、感染対策が日常生活上の新たなバリアとなっている場合があり、障害者にとって、周囲の理解が外出の負担を軽くすることにつながります。
外見からは障害が分かりにくい場合もあり、ヘルプカードやヘルプマーク(右記)を身に着けています。困っている様子があれば、優しくお声掛けをお願いします。障害者の皆さんも、コロナ禍で不便なことも増えていると思いますが、困っていることなどがあれば、ご相談ください。

ヘルプマーク
○障害者福祉相談  平日 午前8時30分~午後5時15分 市役所1階 障害福祉室(電話:63‐7591 ファクス:63‐4629)

コロナを正しく恐れつつ、「地域福祉」の歩みを止めないで

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同志社大学 社会学部 教授 /名張市地域福祉策定委員会 会長
永田 祐 さん

 地域で、だれもが安心して暮らしていくことを目指す「地域福祉」の原点は、人と人が顔を合わせてつながり、支え合うこと。コロナ禍でその「つながり」が否定されることは、想定外の出来事でした。

 こうした中、名張市では2つの強みを発揮できているのではないかと感じています。一つは、孤立したり、ストレスを抱えたりした人が身近に相談できる場所があること。そしてもう一つは、専門職と地域の人がともに地域づくりを行ってきた素地があるということ。つながりの中で、地域の人の力が生かされています。

 一方で、普段から地域とつながりがなかった人や、困っていると声を出せないでいる人は、コロナ禍の中、ますます孤立してしまっているはず。皆さんの地域の行事や活動について、感染防止対策をしながら、何か工夫できないか、状況に応じて取り組めないかを繰り返し問い直してみてください。新型コロナウイルスを正しく恐れながら、「地域福祉」の歩みを止めない―。当面はそういった状況が続いていくのだと思います。

だれひとり取り残さない「伴走型の支援」を目指して


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地域包括支援センター
白岩 美菜(社会福祉士)

 ひとり暮らしの高齢者や学生、失業した人、ひとり親家庭など、コロナ禍で外出や行動が制限される中、地域で孤立しがちな人が増えていると考えられます。問題なのは、人的な接触を避けることが求められ、周りに支援を求める行動がとれなかったり、周囲が気付きにくくなっていたりする点です。

 そんな中、民生委員・児童委員が見守り世帯を訪問し、心配な場合、まちの保健室や専門機関につなぐなど、これまで培われてきたつながりが生かされています。
市では、昨年度以降、専門職や地域ボランティアを対象に「リンクワーカー」の養成を始めています。望まない孤独・孤立に陥っている人を早期に見つけ出し、また、孤立しがちな人に寄り添いながら、信頼関係を構築し、
その人のもつ力を引き出していく―。そんな「伴走型の支援」を行う人材です。

 「リンクワーカー」を含め、地域のネットワークを充実させながら、だれひとり取り残さない仕組みを皆さんとともに築いていきたいと考えています。


コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに。


感染防止に向けて我慢の日々が続きますが、いまこそ、こころをひとつに。
互いを思いやりながら、一人ひとりができることに、あせらず、そして、しっかりと取り組んでいきましょう。

○コロナ禍の中、さまざまな場面で多様な役割を担う皆さんに、今の気持ちや訴えたいことなどを伺いました。

◎動画をご覧ください(画像をクリックすると、YouTubeの動画が再生されます)

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【動画】コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに。

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コロナの世界の片隅で

 コロナがまん延する世界の片隅で、さまざまな日常が繰り広げられています。懸命にまちを盛り上げようとする若者、そんな若者を支える大人、地元経済の力になろうと一歩踏み出した人、コロナとの共存を模索する人、人の暮らしを案じ、なんとかしたいと願い、工夫しながら活動を続ける人、そして、医療従事者――。今回の取材でみえてきたのは、コロナ禍を乗り越えるために、みんなに役割があって、それぞれの場面であきらめずに頑張っているということ。日々、感染防止に取り組む皆さんもその一人。みんなどこかでつながっています。

 一方、追い込まれても、自ら「助けて」と言えない、言い出せないでいる人もいます。コロナ禍で、人と人が接する機会が減り、その傾向はますます強まっています。マスクで人の顔が見えず、不安になってしまう人もいます。

 困った人を見放す社会は、自分も見放される社会。認知症や介護、貧困、障害、差別などの課題に、一人ひとりが共感し、「自分ごと」と思うようになれば、「助けて」「しんどい」と声を出しやすくなっていくはず。今、ウイルスという見えない敵を前に、誰もが危険な状況下に置かれています。それだけに、人の不安や困りごとを「自分ごと」として共有しやすい状況なのかもしれません。

 こころをひとつに――。人と人がつながりながら、だれが、どのような役割を地域で担えるのか。コロナ禍のいま、そして、危機が去った後も、一人ひとりが考え続けていかなければなりません。


子どもたちも、こころをひとつに! アンシンダーの新必殺技を覚えよう!

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ハーンド・ウォッシュ
コロナ対策の最も基本となる手を洗う技だ!「こまめに丁寧」が決め手!

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フレッシュ・エアー
部屋に新鮮な空気を取り入れる技だ!窓やドアをこまめに開けることが大切だ!


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3密クラッシュ
コロナウイルスが「密閉・密集・密接」を好むことをつきとめたアンシンダーの最終奥義 !すごくかっこいい技なので、ぜひ、動画でチェックしてほしい!

◎ぜひ、子どもたちと一緒にご視聴ください!
(画像をクリックすると、YouTubeの動画が再生されます)
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119団アンシンダー~コロナ禍で生まれた新必殺技 そして絆 編~

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電話番号:0595-63-7402(広報担当)
ファクス番号:0595-61-0815
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広報なばり10月号特集「コロナ禍のいまこそ、こころをひとつに。」をご覧ください