新型コロナウイルス感染症に関する人権への配慮について
更新日:2023年5月8日
新型コロナウイルスの感染が首都圏や関西圏など全国的に広がっているなか、インターネットの掲示板やSNS等で感染された方やその家族、外国から帰国された方や外国人の方、医療機関従事者やその家族などに対する心ない誹謗中傷、感染者を特定するような内容、勤務先や行動先への風評被害が懸念される情報、根拠のない差別的な書き込み等が広がっています。新型コロナウイルスの感染を理由とした不当な差別、偏見、いじめは決して許されるものではありません。
ウイルス感染は他人事ではありません。今日にも自分や大切な家族にも起こりうる事態であるということを認識し、偏見や差別につながる行為、人権侵害、誹謗中傷等は絶対に行わないでください。感染された方は社会全体で守るべきです。誤った認識や不確かな情報に惑わされて、人を傷付けることのないよう、また、不確かな情報を拡散しないよう、国や県・市が発表する正しい情報に基づいて、冷静な行動をお願いいたします。
マスクが着用できない方への配慮について
感染予防のため外出時はマスクを着用することが新しい生活様式の一つとされていますが、マスクをつけられない人もいます。発達障害、感覚過敏、脳の障害、皮膚の病気、呼吸器の病気などさまざまな原因でマスクを着けると肌に痛みを感じたり、気分が悪くなったり、体に異変が生じてしまう人です。
周囲からは、わがままと誤解されたり、厳しい視線を向けられたり、心無い批判を受けることもあります。
マスクを着用が当たり前となった今、マスクを着けていない人を見たら、まずは「なにか事情があるのかも」と障害や症状があってマスクを着けれらない人がいることを知り、その特性や事情を理解し、お互いに思いやりの心をもって過ごしましょう。
ワクチン接種を受けていない人への差別はやめましょう!
感染収束に向けて効果が期待される新型コロナウイルスワクチンですが、体質や持病などの理由で接種できない人もいます。ワクチン接種を受けることは強制ではなく、感染予防の効果と副反応のリスクの双方について理解したうえで自らの意思で接種を受けていただくこととなります。
接種をしていない人に対して、接種の強要や差別、いじめ、職場や学校において不利益な取扱いを行うことのないよう皆さまのご理解、ご協力をお願いします。
○法務省の人権擁護機関では、不当な差別やいじめ等の様々な人権問題についての相談を受け付けています。
みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)
開設時間 平日8時30分から17時15分まで
電話番号 0570-003-110
〇新型コロナウイルス感染症に関連する差別的取扱いの防止について -新型インフルエンザ等対策特別措置法-
令和3年2月3日、「新型インフルエンザ等対策特別措置法等の一部を改正する法律」が成立し、新型インフルエンザ等対策特別措置法第13条第2項に、新型インフルエンザ等患者等に対する差別的取扱い等の防止に係る国及び地方公共団体の責務(相談支援や啓発など)が定められました。
◆詳しくは、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室のホームページをご覧ください。
〇法務大臣メッセージ
令和2年5月1日(金曜日)に森法務大臣より、新型コロナウィルス感染症に関連する不当な差別や偏見は決してあってはならない旨の緊急メッセージが発せられています。同メッセージは以下のYouTube法務省チャンネルにアップされるとともに、法務省人権擁護局公式ツイッターなどの同局公式SNSで発信されていますのでご覧ください。
・YouTube法務省チャンネル https://youtu.be/RYS00qCxo-0
・法務省人権擁護局公式ツイッター https://twitter.com/MOJ_JINKEN/status/1256054316156112896
〇日本赤十字社発信「新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~」
日本赤十字社が、感染拡大を防ぐためのガイドを作成しました。このウイルスが持つ3つの顔とは?私たちの生活にどのような影響を及ぼすのか?新型コロナウイルス感染症から生じる負のスパイラルを断ち切るために、それぞれの立場でできることについて、日本赤十字社がわかりやすく説明していますのでぜひご覧ください。
・日本赤十字社 https://www.jrc.or.jp/saigai/news/200326_006124.html
【関連リンク】
厚生労働省:新型コロナウイルス感染症に関して厚生労働省を装った詐欺にご注意ください
法務省人権擁護局:新型コロナウイルス感染症に関連して
三重県|新型コロナウイルス感染症に関連する人権への配慮について
三重県|感染症:新型コロナウイルス感染症について