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名張市

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第2次名張市立病院改革プランへのご意見と市の考え方

更新日:2017年2月13日

1.案件

第2次名張市立病院改革プラン(素案)

 

2.募集期間

平成28年9月5日(月曜日)から平成28年10月4日(火曜日)まで(終了)

 

3.意見の件数(意見提出者数)

12件(3人)

 

4.意見の取扱い

修正 素案を修正するもの 0件
既記載 既に素案に盛り込んでいるもの 4件
参考 素案に盛り込めないが、今後の参考とするもの 0件
その他 素案に反映できないが、意見として伺ったもの 8件

 

5.意見の概要と市の考え方

市民等の意見の概要

 第一に考えなければならないことは増収です。それにはまず患者を増やすことに専念することではないでしょうか。患者が少なくては立派な医療機器が有効に利用されていないのではないでしょうか。

件数 1件

意見に対する市の考え方

【既記載】

 病院の経営改善を図るためには、収益確保が必須となります。16ページに記載のとおり、当院は地域医療支援病院として、引き続き地域の医療機関等との適切な機能分担・機能連携を図り、紹介患者をはじめ新たな患者の受け入れ増加に努めます。
 また、医業収益の7割以上を占める入院収益の増収を図るために、適正で効率的な入退院管理に取り組んでいきます。なお、保有するMRI(核磁気共鳴画像法)装置やCT(コンピュータ断層撮影)装置などの医療機器の有効利用については、現在においても予約がすぐに取りづらい状況が続いておりますが、22ページに記載のとおり、検査枠の増加、待ち時間の短縮、地域医療機関の予約枠の拡大により、患者サービスの向上と一層の収益確保に努めます。 

市民等の意見の概要

一時期赤字になっても専門の医師を確保し、増える患者に対応できる体制を整える事が大事だと思います。

件数 1件

意見に対する市の考え方

【既記載】

 これまでも、魅力ある病院づくりとして、緊急的な処置が必要とされる脳・心臓疾患への対応をはじめ、循環器内科の心臓カテーテル治療や、小児発達支援外来、「24時間365日」の小児二次救急を行う「小児救急医療センター」の開設、「在宅医療救急システム」の運用等に積極的に取り組んできました。改革プランでは、これらに加えて、17ページに記載のとおり、がん治療、泌尿器科、胸部外科、認知症に対応する神経内科等に必要な医師を確保して、特色ある専門外来の設置・運営に取り組みます。
 しかし、これらの中には直ちに採算の見込めない診療科もあるため、取り組むに当たっては、3ページの「5.市立病院改革の考え方」に記載のとおり、今後、県が策定する地域医療構想を踏まえ、当院が自立・継続可能な地域の中核病院として安定的かつ継続的な医療を提供し、市民の命と健康を守ることを基本に、経営効率化の取組を並行して進めます。 


市民等の意見の概要

 救急医療について、救急車で伊賀市まで搬送されれば患者の容態に変化が出ることも考えられる。また、家族が後々引き取りも大変です。

件数 2件

意見に対する市の考え方

【その他】

 当院では平成9年4月の開院当初から「24時間365日」の二次救急医療を実施していましたが、平成16年度から始まった、研修医が出身大学の医局の枠にとらわれず自由に研修病院を選択できるという新医師臨床研修制度により、当院を含めた地方の病院は深刻な医師不足に陥りました。このため当院では、平成19年7月には内科医師の不足により入院病床を制限し、同年10月からは内科の「完全紹介外来制」を実施するに至り、そうした中で平成20年4月から、当院と隣の伊賀市の岡波総合病院、上野総合市民病院との3病院による休日・夜間の「二次救急輪番制」をスタートしたという経緯があります。
 このように医療資源の少ない伊賀地域においては、必要とする医療サービスを地域全体で提供していかなければなりません。このため現在「地域医療構想調整会議」において、将来的には伊賀地域の3つの基幹病院を中心として急性期機能の集約化、分化・連携、場合によっては統合について検討するとともに、回復期機能に関しては、急性期を脱した患者が住み慣れたところで医療が受けられるよう、社会情勢の変化も踏まえながら、3つの基幹病院それぞれが一定程度の回復期機能を担うことを検討するという方向性が示されています。
 このため当面は、地域のかかりつけ医等との一次医療と二次医療の適切な機能分担・機能連携、及び伊賀市2病院との輪番制による救急医療体制の維持・充実を図っていきます。

 

市民等の意見の概要

 診察形態を見直して、土曜日も実施するように。

件数 1件

意見に対する市の考え方

【その他】

 診察形態の見直しについては、収支面のバランスや医師をはじめとする医療従事者の負担増を考慮する必要があります。診察日を今以上に増やせないかとのご要望ですが、医療資源の少ない伊賀地域において、当院では伊賀市2病院との救急輪番制等により医療従事者の負担軽減に努めており、二次医療及び救急医療の維持・充実のための取組を優先して進めることとしておりますので、土曜日についても現在の救急輪番体制を維持する中で充実を考えていきます。 

市民等の意見の概要

 入院中の重病(末期)患者への手厚い看護を望みます。特に末期患者に自宅療養を勧めず、最後まで親切丁寧な  治療・看護をしてほしい。

件数 1件

意見に対する市の考え方

【その他】

 当院は、1日平均で、患者7人に対して1人の看護師が勤務する「7対1」の手厚い看護体制を取っており、人員確保をはじめ、認定看護師資格の取得や職員研修の実施などにより、患者様に安心して頂ける安全で質の高い看護の実践に努めています。
 また、終末期医療については、患者様ご自身が「病院に長く居続けるよりも住み慣れた自宅で最期を迎えたい」という思いである場合は、なるべく早期に退院して自宅で療養頂けるよう、治療後の退院調整等の支援を行っています。
 他方、患者様を支えるご家族の中には、介護負担・経済的負担などから、少しでも長く病院で治療、看護をして欲しいと願う方もおられます。
 このような状況の下、少しでも患者様のご意思に応えるためには、患者様のみならず、ご家族の負担を軽減し、在宅での療養環境を整えていくことが急務となっており、当院では在宅医療救急システムや訪問診療を実施しているところです。
 今後はこれまでの取組に加え、患者様もご家族も安心して療養していただくための相談体制の充実を図るとともに、患者様のご意思が尊重されるよう名張市全体で訪問看護、多職種連携など地域包括ケアシステムの体制を整備していきます。

 

市民等の意見の概要

 
 支出削減は必須です。常勤医師は10名くらいにして、現在40人以上いる医師を半分に減らしてはどうか。

件数 1件 

意見に対する市の考え方

【その他】

 病院は、医師を始めとする医療従事者が医療サービスを行ういわゆる労働集約型産業であるため、人件費が支出の多くを占めています。そのため、医師の人数を減らすことが支出削減に直接的に繋がることとなります。
 しかし、病院経営には診療行為の要となる医師が必要不可欠なため、医師数を削減することで支出は減りますが、それに伴って患者数、医業収益も減少し、収支としては改善しないことが想定されます。
 さらに、ご提案の医師数では、現在の二次救急輪番体制も維持するのが困難となってしまいます。医師確保を病院経営の最優先課題であるとしてさまざまな取組を行ってきました。その結果、ようやく現在の医師数を確保でき、患者数も徐々に増加し、医業収支も年を追って改善してきたところです。
 本改革プランにおいても、18ページに記載しているように、医師確保は最重要課題であると位置づけ、引き続き必要な医師を確保することとしています。

 

市民等の意見の概要

 研修医やその他医療従事者も全般的に多いと思います。研修医は重症患者数の少ない名張市立病院にしては多過ぎて研修にならないのではないか。

件数 1件 

意見に対する市の考え方

【その他】

 平成16年度の医師臨床研修制度改正により、研修医が自身の希望する研修病院を選択するようになったことで、都会の有名病院・大病院に研修医が集まり、地方の病院には研修医が集まらなくなるという事態が生じました。そのため、地方の各病院は、魅力ある研修プログラムの充実や給与や勤務条件等の処遇改善により、研修医を確保するための様々な努力を重ねてきました。
 当院においても、医師確保につながる研修医の確保に力を入れており、三重大学医学部附属病院の協力型臨床研修病院として研修医を積極的に受け入れています。
 研修プログラムは、重症患者のみでなく、軽症患者や小児・高齢者などの様々な症例を経験することで、医師としての基本的な診療能力を習得することができる研修体制を整備しています。
 また、研修プログラムでは当院と大学病院で期間を区切って両方の勤務が基本であり、地域の中核病院である当院では、よくある疾患をよくある頻度で、稀な疾患を稀な頻度で経験することができ、大学病院では高度最先端の医療を経験することができます。さらに、在宅療養をされている方のうち、人工呼吸器や麻酔処方等の対応が必要な方を対象に訪問診療など地域に根差した医療を経験することもできます。このように研修医にとってバランスのとれた充実した研修が可能であり、当院で研修する中で当地域や当病院に魅力を感じ、研修期間終了後、引き続き当院に勤務する医師も多数おり、医師確保の手段の一つとなっています。
 なお、看護師をはじめその他の医療従事者については、増加する患者数に適切に対応するには現在の職員数でも十分とはいえず、今後とも適切で計画的な採用を行うことにより必要数を確保する必要があります。


市民等の意見の概要

 総合診療科は地元の医師会にお願いしてはどうか。

件数 1件 

意見に対する市の考え方

【その他】

 高齢化社会の一層の進行により、複数の疾患を多く抱えた高齢患者が増加しており、個々の医療現場で医療を完結することは難しく、病院、診療所、家庭、地域等の連携が必要となっています。
 当院の総合診療医は、一般的な臨床医の業務である外来・入院患者の診療のほかにも、地域における多職種連携の推進や訪問診療、地域医療機関・福祉施設との連携や、在宅医療救急システムの運用などを通じて、医療と患者の両方の立場で、患者の幅広い健康問題に対処し住み慣れた地域で安心して暮らせる環境を提供する包括的・継続的な医療に従事しており、地域全体の医療の充実、質の向上のため重要な役割を担っています。
 特に全国平均よりも早い速度で高齢化が進む名張市においては、増加する高齢患者に適切に対応するためにも、総合診療医の確保は必要であると考えております。


市民等の意見の概要

 専門医の確保について、急には無理だと思いますが、脳疾患(脳梗塞、脳卒中、脳循環不全症)や、心疾患(心筋梗塞、狭心症、心不全)に対応できる医師を確保してください。

件数 1件 

意見に対する市の考え方

【既記載】

 14ページに記載しているとおり、当院は、開院当初より市民の命と健康を守るため、緊急的な処置が必要とされる脳、心臓疾患等の高度二次医療と救急医療に重点を置いた急性期医療を担ってきましたが、引き続き地域が必要とする医療体制の充実に取り組みます。
 なお、近年は、循環器内科の心臓カテーテル治療(経皮的冠動脈インターベンション等)に積極的に取り組んでおり、その件数は県内有数の実績を誇っています。
 また、平成27年からは、三重大学医学部附属病院の協力により、心房細動などの脈が速くなる不整脈に対する根本的な治療である「カテーテル・アブレーション」を開始しています。この治療はこれまで遠方の病院でしか受診できませんでしたが、現在は当院での治療ができるようになっています。



市民等の意見の概要

 ネットワーク化について、伊賀地域 だけでは不十分であるので、三重県や 他県とも連携が必要ではないか。

件数 1件 

意見に対する市の考え方

【その他】

 市立病院の200床という病床規模では、すべての疾患に対応することは困難なことから、今後も積極的に、県内はもとより県外も含めた広域での救急連携及び大学等のより高度な三次医療機関との連携を進めます。
 なお、国が示す「新公立病院改革ガイドライン」では、三重県が策定する「地域医療構想」との整合性を図るとともに、三重県と連携しつつ二次医療圏又は地域医療構想の策定区域の単位において医療機関の再編・ネットワーク化を検討し、地域において必要な医療提供体制の確保を図ることとされていることから、現在、伊賀地域医療構想調整会議で検討・協議が進められています。



市民等の意見の概要

 年を重ねた人々が安心して住める 医療体制を確立して多くの人々を都市 より受け入れれば経営も順調に行くのではないかと思います。

件数 1件 

意見に対する市の考え方

【既記載】

 11ページに記載のとおり、全国平均より早い速度で高齢化の進展する名張市において、増加する高齢患者に対応するための医療提供体制の再構築が急務となっております。
 このため名張市では、これまでの地域包括ケアシステムを基本に、高齢者、子ども、障害者、生活困窮者、就労支援、認知症、健康づくり、難病、DV、消費者被害等の相談に対してワンストップで応対できる「名張市地域福祉教育総合支援システム」を立ち上げ、地域、行政機関、医療機関、介護福祉施設、各種団体が連携・協業したオール名張で取り組むこととなっています。
 当院では、これらの取組の医療における地域中核病院として役割を果たし、名張市全体の魅力の向上に努めていきます。

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