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市長から市民の皆さんへのメッセージ(令和4年3月)

更新日:2022年3月10日

名張市長から市民の皆さんへのメッセージ(令和4年3月)

 
 まずは、先月16日、市内中学校で起きた傷害事件に関しまして、当該中学校の生徒及び保護者の皆様、市民の皆様には大変ご心配をおかけしたこと、設置者として心よりお詫び申し上げます。

 市・市教育委員会としては、県やスクールカウンセラーとも連携しながら、生徒の皆様の心のケアを継続するとともに、再発防止に向けて、学校生活の安全管理体制の再確認や命の大切さを伝える授業の実施などの取組を進めてまいります。

 

 さて、先月17日に開会した3月定例会は、新年度当初予算をはじめ、提出した全ての議案を滞りなく議了いただき、3月10日、無事に閉会いたしました。

 議会最終日には、市民の利便性や投票率の向上、本市の財政負担を考慮いただく中で、市議会議員選挙を市長選挙と同時選挙とするべく、8月までの任期を待たずに名張市議会自ら解散されるという歴史的英断を下されました。

 このことについて、市民を代表して最大の敬意を申し上げるとともに、これまで議会改革にご尽力いただいた議員各位に対しまして、深く感謝申し上げます。

 4月17日に執行予定の市長選挙及び市議会議員選挙の詳細は、3月25日発行の「広報なばり3月臨時号」でお知らせしますので、ご確認いただき、投票いただきますようお願いいたします。

 

 また、議会初日(2月17日)には、現在発令中の「財政非常事態宣言」について、本年度末をもって解除することを表明させていただきました。

 平成14年4月、私が市長に就任した当時、本市の財政状況は破綻寸前という状況でしたが、財政の立て直し、市政を一新することが最優先であると考え、同年9月に「財政非常事態宣言」を発令。以来、市民の皆様のご理解とご協力をいただきながら、徹底した行財政改革の取組を進めてまいりました。

 平成28年度からは、超高齢社会、人口減少社会でも本市の特性を最大限生かしながら、持続可能で安定した行政サービスを提供していくための土台づくりとして都市振興税を導入させていただくとともに、市債残高の抑制や財政調整基金の計画的な積立をはじめ、人件費の抑制や事務事業の見直し、市立病院の経営改革など、歳入確保・歳出抑制の取組を進めてきたところです。

 

 こうした取組の成果として、都市振興税が終了する令和6年度以降も収支の黒字化を図ることができる見込みであること、また、令和3年度補正予算で財政調整基金に4億6千万円あまりを積み増し、さらに、予算の使い残しの徹底によって、令和4年度当初予算と合わせて、財政調整基金残高を15億円程度確保させていただく見込みとなり、昨年10月に策定した「中期財政計画」も踏まえた中で、一定、財政健全化の兆しが見えてきたと言えますことから、本年度末をもって、「財政非常事態宣言」を解除することといたしました。

 発令以降、今日まで20年もの長きにわたり、行財政改革を断行しつつも、市民サービスを低下させることなく市政を運営することができましたのは、何よりも、市民の皆様、地域づくり組織をはじめ各種団体の皆様のご理解とご協力があったからこそのことであり、深く感謝申し上げます。 

 「非常事態」は脱しましたが、新型コロナウイルスの感染拡大による影響が長期化する中、地方財政を取り巻く環境は依然として不透明でありますこと、また、人口減少や少子高齢化をはじめ、老朽施設の更新、市立病院の経営改革など今後取り組むべき課題が多くある中で、行財政改革の取組は継続していく必要があると考えておりますので、引き続き、市民の皆様のご理解とご協力を宜しくお願いいたします。

 

 私は、「財政再建」の問題があったから、市民の皆様一人ひとりが自発的・主体的にまちづくりに参加する「住民自治」の考え方がしっかり根を下ろし、その地盤の上に、15の地域づくり組織やまちの保健室が拠点となって各種団体とネットワークを形成しながら、子ども・子育て支援、健康づくり、環境美化、防犯・防災など、地域課題の解決に向けて住民同士が互いに支え合う「地域共生社会」のまちづくりが開花していったものと考えております。

 今では、コミュニティや人との結びつきに重きを置いた本市のまちづくりが先進的で、健康増進や介護予防、コミュニティの活性化などに大きな成果を出しているとして世界でも注目され、WHO(世界保健機構)のアクションプログラムの中には本市の取組が紹介されているほか、国が目指す「地域共生社会」のモデルにもなっております。

 もちろん、このようなまちは、私でもなく、市役所でもなく、まさに、市民の皆さんが築きあげてこられたものであります。

 

 一方、長引くコロナ禍にあって、我が国では、人口減少が加速化しているほか、孤独・孤立、引きこもり、不登校、いじめや虐待、ヤングケアラー、8050、生活困窮といった問題が顕在化してきております。

 さらには、新型コロナウイルス感染症への対応だけでなく、気候変動や自然災害、環境問題など、様々な地球規模の問題が深刻化しており、こうした課題に対して、我々国民、住民一人ひとりが「我がこと」としてしっかり正面から向き合い、受け止め、問題解決に向けて、周りと連携・協力しながら行動に移していくことが求められております。

 そういう意味においても、この名張市で、市民の皆様が築いてこられた「地域共生社会」を礎として、今一度、地域社会で誰も孤立させず、誰一人取り残さない覚悟を持って、「持続可能な地域共生社会の実現」に向けて、さらに大きく前進させていく必要があると考えております。

 そのために、引き続き、市民の皆様、名張市に関わりのあるすべての事業所や団体、関係者の皆様のより一層のご支援とご指導を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 季節の変わり目で気温の変化も激しくなりますので、体調管理には十分ご留意ください。

 

                     令和4年3月                    

                            名張市長  亀 井  利 克

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