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名張市

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平成30年3月5日 桔梗が丘2番町第2区自治会

更新日:2018年3月16日

市長のまちかどトーク実施結果

  • まちかどトーク画像

市長のまちかどトークでみなさんからいただいたご意見と市長のコメントをご紹介しています。 
内容は記録にもとづいて掲載しています。

掲載日:平成30年3月16日

開催日時:平成30年3月5日 月曜日 午後2時~
開催場所:ライフアート3階(桔梗が丘2番町)
出席者:約60人




ご意見と市長のコメント

<市長>

 国は、4年前から共生社会という言葉を使うようになりました。
 名張市は、平成15年度に名張市の進むべき方向性を示した総合計画「理想郷プラン」を作成しました。老いも若きも男性も女性も難病や障害のあるなしに関わらず全ての市民が社会参加の叶う互助共生社会を目指そうと、これまでやってきました。そして、共生社会を学ぶにはまず名張に習えということで、今、国の各省庁、大学研究者など多くの方に視察、研究にお越しいただくようになっています。
 なぜ、共生社会を作っていかなければならないのかと言いますと、日本は、人口減少社会に突入し、その流れが加速化してきているからです。日本の人口は西暦2100年、あと82年後には今の人口の約40%になると言われています。ちょうど江戸から明治に入るころの人口です。経済はどうなるのか。社会保障はどうなるのかと不安になります。今、江戸時代のような共生社会を作っていくべきだということで、名張市は地域の皆さんと協働でこのまちを作り、国の模範となっている訳です。
 これからの時代、スポーツに例えると自分のポジションだけを守る野球型から、一人で攻撃や守備へと何役もこなすサッカー型に変えていかなければならなくなったと思います。大変ということでなく、皆が自分のできる範囲の中でやっていけばいいのです。

 今日お話しするテーマをいただきましたのは、名張市が進めている3大政策についてです。元気創造・若者定住・生涯現役です。この中にそれぞれ細かい事業がありますが、主なものを説明していきます。
 1つ目は、元気創造です。
 今、商工会議所が旧国津小学校にワイナリーを整備していまして、3月末には完成します。名張のワインが今年の秋にはできます。名張と言えばぶどうということで青蓮寺や美旗で多くが生産されていますが、短野でヨーロッパ系のぶどう作っています。それを使ってワインにします。 
 名張には、伊勢志摩サミットでも3銘柄選ばれた地酒があり、また平成29年産伊賀米コシヒカリは今回返り咲いて特Aの評価を受けました。伊賀盆地の寒暖差が激しい気候などから生まれる地域資源がたくさんあります。これらを生かした農業の6次産業化を進めていきます。
 東京や大阪から来た若者の移住者が、空き家や古民家を改修してカフェなど始められるケースも多くなりました。彼らは、地場産の野菜を積極的に取り入れ、これからは自分たちで米作りもはじめようとしています。
 空き家の再生などで市としても応援しています。

 2つ目は、若者定住です。
 子育てを支援する名張版ネウボラは、全国に展開されています。これからも各種関係団体と連携して子どもを地域で育てるという環境にしていきたいと思います。
 平成25年に小児救急医療センターを開設しました。関係は分かりませんが、同じ年から転出人口より転入人口が上回るようになりました。これから市立病院に産婦人科を開設していく準備をしてまいりたいと思っています。
 空き家対策の取り組みも進めています。名張市は平成12年をピークに人口は微減していますが、毎年、世帯数だけは伸びています。旧町やつつじが丘、桔梗が丘でも少し子どもが増えています。この流れを確かなものにしていかなければならないと思っています。
 教育では、地域の皆さんに参加していただき、子どもたちを育ていただこうとコミュニティ・スクールを進めていきます。そして、小学校の入学時から子どもがスムーズに学校生活を始めることができるようにするため、先生のOBが年長児に学校生活について教えるピカ1学級もモデル的に始めています。
 子どもが増えてきたというのは、近隣の市や村からの転入が多いのですが、これからは都市部に向けた発信もしていかなければならないと思っています。

 3つ目は、生涯現役です。
 すでに立ち上げた地域福祉教育総合支援システムの横展開をしていきます。悩みや課題は、福祉だけではなく、教育など複雑に絡んでいます。複合的な課題を一緒に取り組んでいくためには、エリアディレクターが調整し、ワンストップで対応するため関係機関が一度に集まり解決に向けた話し合いを行うようにしています。
 健康づくりにも力を入れています。2025年から2040年の15年間に我が国の社会保障は大きな山場を迎えます。2025年には、3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になります。700万人の方がひとり暮らしの高齢者になり、また700万人の方が認知症を患うのではないかといわれています。65歳以上の5人に1人が、75歳以上の3人に1人がひとり暮らしという社会になります。社会保障は持続できるのか。施設を整備してもそこで働く介護職が不足しているのです。2025年には、40万人の介護士が足らなくなると言われています。ですから地域で助け合う共生社会が必要なのです。
 市では健康づくりに取り組んでいます。健康寿命の全国平均は、男性70歳、女性74歳ですが、名張市の健康寿命は、男性79歳、女性81歳となっています。なるべく外出の機会を増やしていただこうと、ケンコーマイレージのポイント制度を始めています。行事に参加すると、ポイントを加算。1ポインと100円です。とれたて名張交流館で買い物券に交換できます。とれたて名張交流館では、高齢者や障害者のある方が作った野菜などに値段を付けて販売しています。経済活動が活発になるとその方々も元気になります。
 これからもこれら3つの重点戦略を積極的に展開していきます。

 桔梗が丘地区の皆さまそして本市にとっても、大きなテーマがあります。近鉄百貨店が3月末で閉じるということです。桔梗が丘自治連合協議会の会長なども私のところにお越しいただき、私も大変なことになるということで、要望書など携えて近鉄の幹部のところに行って参りました。近鉄側も何とかしたいということで検討していただいています。
 今、桔梗が丘もいい雰囲気になってきて若い方も増えてきています。この問題は、桔梗が丘だけの問題ではありません。名張市のまちづくりにも影響してきます。この件については、今後も一生懸命やらせていただきます。


<会長>

 この件は、桔梗が丘自治連合協議会として、私も近鉄との話し合いに参加しています。これまで4~5回交渉をさせていただいています。市長がおっしゃったように、桔梗が丘だけの問題ではないと思います。
 まだ、方向性はでていません。B館に何かできるとしてもすぐに建つわけでない。たちまち4月から困るわけです。ですので、桔梗が丘自治連合協議会としても頑張らせていただいていますので、また報告できるようになったら必ずご連絡いたします。


<市長>

 つつじが丘でもスーパーが閉店するような例がありました。桔梗が丘とまたケースは違いますが、その時も地域の会長さんらがどうしようと相談にお越しいただきました。最終的に手を挙げていただく店舗があって良かったのですが、つつじが丘地域の皆さんには、もう次に撤退されるとダメだと買い物はこの地域内の店舗でするようにとなっています。
 桔梗が丘でも本当に何とかしたいと思っています。


【意見交換】

Q:1つは、以前に比べ市役所の窓口の対応が明るく、女性の方も優しく頼りになった。
2つ目は、小学校の統廃合です。避けては通れないと思います。今我々でできる範囲のこと、子どもの教育環境を考え機会があるごとに大人が協力していかなければなりません。そして統廃合となった時、校舎の跡地はどう活用するのでしょうか。
3つ目は、空き家、空き地が増えてきた。住宅団地全体のリフォームをできないかと思います。将来は名張で住みたいと思える、ゆとりある生活環境にしたいです。 

市長:子どもの数など見ても、桔梗が丘は今すぐに統合するということではありません。しかし、教育委員会や私の見解として学習者の視点に立って考えると学校は一定の規模が必要だと思っています。教育の中身について私は言えませんが、統廃合について設置者は私ですので、最終最後には私が決定します。 
 旧町に子どもが増えてきました。要因の一つは下水道整備をしたからだと思います。集合住宅など多く建っているのですが、子どもさん2人いて大きくなると手狭になります。子どもを育てるのにと選ばれているのが、桔梗が丘やつつじが丘です。名張の中で異動されているケースもあるので、統廃合については、様子を見ていきたいと思っています。
 学校が空いたからと何に使ってもよいということではありません。桔梗が丘は、第一種の住宅専用地域です。長瀬小学校は、クロネコヤマトのコールセンターとして活用し、160人くらいの雇用が生まれています。また地元の高齢者の皆さんが、その場で野菜などを販売しています。長瀬は住宅専用地域ではないので、そういう企業も誘致できました。滝之原小学校も松阪電子計算センターのデータセンターとなって稼働しています。名張は地盤が強く安全なまちということで選んでくれました。
 桔梗が丘の場合は、学校等に類似する施設でなければならないとなっていますので、しっかり対応していかなければなりません。こういう状況ですので、まず、人口を増やすとか子どもさんが多く住むように流れを確かなものにしていきたいと思っています。
 住宅団地のリフォームということですが、移住されたお若い方が住宅をリフォームすれば100万円程度の上限の補助制度はありますが、住宅団地の地域一体のリフォームというのは、ちょっと難しいので今後のテーマとさせていただきます。



Q:名張市には多くの借金がありますが、どのように返済するのですか?
そして近鉄A館ですが、伊賀市の駅前は、昔、産業会館という建物がありましたが、今はハイトピアという施設になり賑わっているように思います。近鉄駅前の固定資産税が高いのでは。近鉄が撤退するのだから、もし次に来ていただいても撤退してしまうのではとも思います。財政は厳しいですが、固定資産税をもう少し下げてもいいのではないでしょうか。あと、近鉄さんには、もう少し経営努力をしてほしかったです。

市長:借金が多いが大丈夫かというご質問いただきました。私が市長に就任した平成14年には、一般会計で230億円の借金がありました。今現在の借金は、185億円あります。15年掛かって約45億円 減らしたのですが、実はもっと多く100億円以上の借金を減らしています。中央西土地区画整備事業の借金を37億円取り込んで精算しました。また土地開発公社40億の借金がありましたが、企業誘致や名張の湯など土地を賃貸して平成21年に借金を12億円までにさせて市に取り込み解散させました。あと市内小中学校の耐震工事を2年掛けて実施しました。文部科学省が優遇処置2年間あるのでこの時期にしてくださいと言われて実施しました。こうして借金を取り込みながらも、事業を進め、また借金を減らしてきました。市政一新プログラムや財政健全化などをして160億円の効果を出し、職員も3割減らしてきました。そして、借金の支払いだけしているのでは、まちに元気がなくなるので、ゼロ予算やモデル事業など交付金を使いながら事業を進めてきました。
 固定資産税についてのご質問ですが、他の自治体は下水道整備ということで都市計画税を徴収していますが、我々はそれをせずに整備してきました。最終的に全ての下水道処理を市で一元化することにしています。これらの整備に一定の予算が必要なこと、また病院事業の維持管理ということで5年間上乗せさせていただいています
 近鉄A館の問題ですが、解体するのに5億円かかると言われています。私からも第二図書館、カフェなどの設置ならできるかと市としてご協力できることを提案させていただいています。市内では、宿泊施設が足りていないようにも思いますし、他にも市としても提案や協力できることないかと検討させていただいています。

 

Q: 近鉄A館を市で借りて運営してもらうとかは無理ですよね…。立体駐車場が止めにくいというのもネックになっているのではと思います。まぁできるだけ早く何か対応してほしいと思います。

市長:連合自治協議会としても、高齢化になって車も運転できない、おひとり暮らしの方も多く、生活がたちまち困りますよね。私は、公共施設というより、スーパーが必要ではないかと思っています。今の近鉄は、駅から下りたらすぐに買い物できる。市外の方も名張の方も買い物に来てくれています。桔梗だけの問題ではないのです。一体となって、努力していきたいと思います。そして、まちの価値観がなくなっていくのも困る。近鉄側も理解してくれていますし、市も協力してくれていますので、お願いしていくしかないです。


Q:中学校給食はどうなっていますか。

市長:夏の暑さで授業中しんどくなる子どもが多くいるということで、まず空調整備から先に進めていきます。その後、中学校給食の整備を進めます。

 

Q:名張市には外国人の方はどれくらいいますか。どちらの国の方が多いのですか。名張で民泊とか問題はないですか。

市長:名張市はまだ少なくて、約600人の外国人がいらっしゃいます。アジアの方が多いかと思います。
民泊は、名張の旧町で1軒あります。便利がいいのでと名張を拠点として、あちこち周っているヨーロッパの方がしばらくいらしたと聞いています。

  

<会長>:名張産のぶどうで作るワイナリーの話や、一生涯健康で元気でいること、子どもをたくさん産んでもらうためにも、市立病院に産婦人科を整備してもらうなど、市長には、今までのこと継続してもらいながら、必要なことは整備をしてもらうなどしてもらいましょう。まだ質問したい方もいらっしゃると思いますが、限られた時間でございます。本日はありがとうございました。



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なばりの未来創造部 秘書室
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