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名張市

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平成30年2月1日 比奈知高齢者学級

更新日:2018年3月5日

市長のまちかどトーク実施結果

  • 比奈知高齢者学級

市長のまちかどトークでみなさんからいただいたご意見と市長のコメントをご紹介しています。 
内容は記録にもとづいて掲載しています。

掲載日:平成30年3月5日

開催日時:平成30年2月1日 木曜日 午前10時~
開催場所:比奈知市民センター
出席者:約30人




ご意見と市長のコメント

<市長>

 昨年は災害の多い年でした。特に10月に襲来した台風21号は、今までかつてない360㎜を超える1日雨量を観測しました。それまで1週間前から長雨が続いていたこともあり、多くの道路法面などが崩落するなど被害が出ました。中でも東山墓園は、3300区画ある内の一部200区画が崩落し最大の被害となりました。一日も早く復旧に努めていますが、通常の道路崩落などの被害とは違い、土砂の中には遺骨がありますので、慎重に収集作業をしています。この寒さで土砂が凍てつき作業には時間を要している訳ですが、この部分は疎かにできません。徹底してできるだけスピーディに進めたいと思います。
 私は、今年の一文字を「圓(えん)」といたしました。丸く角がない、穏やかで無限の可能性を感じる、今年こそは平穏無事で可能性を感じる年にしたいと思っています。
 国は、4年ほど前から共生社会という言葉を使い出しました。共生社会を学ぶには名張だということで、各省庁の幹部や大学の研究員、マスコミなどが視察に来ていただき、名張市が大きな注目を浴びております。ソーシャルキャピタルの醸成なくしてどんな事業をしても満足いく結果は得られることはありません。今、市内15地域のまちづくりは競い合ってさまざまな取り組みを自発的に自己実現していただいています。市民の皆さんのおかげでこのまちができたのだと大変誇らしく感じているところであります。
 今、日本は少子高齢化が進み、人口減少が加速化しています。このままの減り方ですと82年後の2100年には、半分以下の5200万人になるとされています。この人口は、明治から江戸になる時くらいの人口です。
 戦後、ベビーラッシュで団塊世代が生まれ経済大国になりました。団塊世代が成人し就職、結婚した1970年代前半、団塊ジュニアが生まれ展望ある明るい未来が見えていました。このジュニア世代が成人になったころ1992年バブル経済が崩壊、そして金融危機も崩壊。企業は自己防衛していかなければならないと正規職員の採用をせず契約社員とするなどしました。すると若者は安定就労ができず、結婚、子育てができないとなり、子どもが半分くらいしか産まれず、その後ずっと続いています。リーマンショックなどもあり企業の倒産もありました。しかし大企業は儲けています。大企業は利益を上げれば従業員の給与に反映し、中小企業や零細企業にも潤っていかなければなりません。富裕層も消費して中間層、生活困窮者まで経済が豊かになるようにならなければなりません。それが今起こっていないのが問題です。今また経済が上向きでバブル期と同規模の税収も見込まれますが、我々には実感がありません。社会保障も税の再配分をしてほしいと国には申しています。国民の不安感と格差をなんとかする必要があると考えます。
 今、合計特殊出生率は1.4人です。日本の人口を維持していくのには、2.1人の子どもを産んでくれないといけません。もし仮に出生率が2.1人になったとしても100年間は人口が減り続けます。それだけ若い人が減ってきています。結婚した人は、1.9人子どもを産んでいますので、問題なのは結婚しない人が増えたことです。今、結婚しない男性は30%、女性は20%いると言われています。結婚は個人の価値観ということもありますが、市でも婚活イベント等を各種団体に依頼し実施していただいています。
 介護施設や保育園など施設が必要だと言われますが、施設を建てるお金があっても働き手がいないと運営ができません。今でも100%稼働している施設は少なくなってきています。2025年、介護職が40万人足りなくなると言われています。2025年、65歳以上は3人に1人、75歳以上は5人に1人になります。700万人はひとり暮らしの高齢者になります。そして700万人の方が認知症を患うとされています。施設を作るのではなく、地域で支えていく共生社会にしていかなければなりません。これらをより進化発展していかなければなりません。
 全国的に人口が減少している中、名張市も平成12年をピークに微減していますが、世帯数は伸びています。結婚すると親と離れて住んで世帯を分ける若い人や、純粋に若い世代も増えています。近隣の市村から名張へ転入される方が多いのです。
 働く場所がないとも言われていますが、隣の伊賀市へは7000人が名張から通勤されています。368号線が4車線化になれば、もっと名張に住んで伊賀へ通勤できるという方もいらっしゃいます。伊賀市は、観光と産業のまち。名張は暮らしのまちということで理解されてきています。
 働く場所と言えば、新田の休耕田に全国最大の野菜工場が稼働しています。「なばリーフ」という葉物野菜が出荷されています。ノーベル製菓も第2工場を、ドライビングレコーダーを製造するセルスター工業も進出していただきました。これからも働く場が増えてくれば若者の選択肢が増えるわけですから、進出企業には協力していきたいと思います。
 市立病院に24時間365日受け入れ可能な小児救急医療センターを平成25年に開設しました。今、産婦人科設置に向けて、準備を進めています。市内で5つあった産婦人科は、現在1カ所となっています。まず婦人科をはじめ、それから産科を開設して、少し難しいケースも受け入れできるようにしていきたいと思います。
 今、名張の健康寿命は全国のトップレベルです。それを本当に全国の1番にしていきたいと頑張っています。そのために、家に閉じこもっていてはダメと外出の機会を増やしてもらおうと、ケンコー!マイレージ制度を実施しています。ポイントを貯めて、商品と交換してもらうことやっています。来年は年間通じてポイントを貯め、ポイントに応じて好きな時にとれなばの商品と交換してもらおうと考えています。できるだけ皆さんも取り組んでいただければと思います。

 

【意見交換】

Q:子どもの見守り活動しています。富貴ケ丘から下りて県道黒田線へ行くまでの道が2カ所ほど亀裂しております。水路も詰まっています。掃除もするのですが、雨が降ると溢れてしまいます。 

市長:担当室に確認させます。(別添に回答あり)



Q:小さな比奈知にある公園ですが、一昨年秋ですが紅葉の木をはじめ、全ての木を職員が枝から伐採された。なぜ木を切ったのですか。

市長:確認しますが、何も害がなければそんなことはしないはずだが…

参加者から:木が大きくなりすぎていたので、市に伐採をお願いした。子どもたちが遊んでいるのも分からないと。見る人によってはきれいだとなっても、違う人からすると見晴らしの悪い公園は危険だとなります。区では対応できないので市にお願いした。一人の人の意見ではない。

市長:公園の木の伐採の要望もよくいただきます。安全上よくないということで、地域からの安心安全という要望からだと思います。見守りしていただいていても、見えないのでは困りますから。
 -他の地区でも公園内の木の伐採について、ご要望をいただいています。地元の皆さんと市で協議させていただき、地区の皆さんは地域でお話し合いをいただいた中で伐採させていただいている経過もございますので、ご理解いただきたいと思います。



Q:今、市長のお話で共生社会の先進地であると聞きましたが、今後、財政に余裕ができれば、もっと若い人が住みやすい地域にする施策をし、企業などからの税収を期待しないと財政は豊かにならないと思うのですが。
既存の工業団地はどのくらい埋まっているのか(占有率)、新規の工業団地の予定、税収の伸びをどのように考えているか。

市長:名張市は借金が多いのが問題でした。私が市長に就任して、このままではあと2年で財政破たんするという状態でありました。これまでも職員の3割削減、土地開発公社も解散しました。解散で13億円の借金を市が背負うことになりましたが、市の土地を売り有効活用していただきました。名張の湯、ナフコ、その他高齢者施設などから賃貸料をいただいています。
 もう一つは、病院の問題です。市立病院の医師数が20人切るところまでいき、救急ができない大変な状態になりました。まず、医師を増やすために各医局に働き掛け、今40人になりました。今後は費用対効果も考えていかなければなりません。
 運営していくにあたりマイナスを少しでも減らしていきたいと思います。
 借金の返済や人件費など経常経費が99.7%あります。0.3%が政策的経費です。名張市は国のメニュー事業を使い、展開させていただいています。
 ご質問も工業団地はすでにいっぱいです。拡張してほしいという声もございますが、工業団地を新しく整備するのは、土地もないですし冒険もできません。雇用確保ができるかということもありますので、休耕田などを活用するなどして誘致していきたいと思います。昨年も、蔵持に2軒のスーパーが建ちましたが、そこには、必ず地場産の物を置いてほしいと頼んでいます。とれたて名張交流館でも地場産をおいて販売していますが、あそこは年間で1億2千万の売り上げがあります。
 税収を上げていく努力は当然していき、若者が移住定住してくれるまちにしていきたいと思います。

 

Q:名張に市立病院ということで建設されたと思うが、輪番制で上野に救急搬送されることもある。本当にこれでいいのか。市内の方は市内で診るという方向をぜひお願いしたい。

市長:小児救急は今24時間365日可能としています。
 成人の輪番は、市立病院が2分の1、岡波と上野市民病院で4分の1ずつとしています。大きな課題となっているのは予算的な問題です。市立病院の操出は13億あります。これを簡素効率的に考えていかなければなりません。伊賀市も自身の市でやるとなれば、名張市もやります。しかし、市立病院の病床数は200床しかありませんので足らなくなります。今でも輪番の日には、90%を上回ったら受け入れなくなるので、80%くらいの稼働にしておかなければなりません。
 しかし、病院の改革をしっかりしておかなければなりません。市民の皆さんの安心安全の土台となるものですから、やめるわけにはいきません。要望があることは承知していますが、こういった課題があることもご理解いただきたいと思います。

 

Q:鳥獣害の被害が年々増加しています。地区で防護柵の取りまとめと文書もいただきました。兼前地区がひどいので、代表者がお願いにも行きましたが、いい返事がいただけない。今まで被害があっても泣き寝入りの形で、もう来年は作付けやめようかという人もいる。これからどうしてばいいか大変困っている。

市長:28年に236頭捕獲したのですが、29年度は482頭と倍くらい頭数を捕獲しています。サルの被害は少なくなってきています。できる限りの努力はさせていただく。防護柵の整備のお手伝いもさせていただく。

 

Q:農政の関係です。田園都市というキャッチフレーズもありますが、後継者、耕作放棄地、さまざまな厳しい農業問題についてどう考えるか。滝之原に農産品加工所を作っていただき、6次産業化も力を入れていただいていますが、農地を生かした形で生産販売などの政策を聞かせていただきたい。
 県道になりますが、名張高尾線の滝之原地内。幅が狭くカーブもきつい。スクールバスも通っていますし、交通量も多く危険が多い。区長の方からも再三お願いしているが、何とか早く拡幅工事をしてほしい。

 

市長:県道ですが、きっちり整理できた所は拡幅させていただいたのですが、ご指摘の箇所は、公図困難地であり、今後も県にも強く申し出させていただきます。
 名張市の農業ですが、家族農業を守っていかなければならないと思っています。そうしなければ農村が崩壊してしまう。崩壊すれば、農業用施設、農地、ため池、用水路が管理できなくなる。農業が崩壊してしまうことにつながります。家族農業が守られて、農村が守られる状況をきっちりとしていかなればなりません。
 そのためには、付加価値の高いものを作ってはどうかと考えています。付加価値を高めて海外に売り出す農家さんもいらっしゃる。また生産、加工、販売をする6次産業化も進めています。旧国津小学校のワイナリーを整備し、今年の秋には名張のワインができます。
 名張で生産されたものを名張の中で回して循環をよくしていきたいと思います。農産品の販売、雇用、料理したもの提供するとか、名張の農業で一連のことができるものも考えています。

 

Q:平成14年に財政非常事態宣言を出され、借金も多くある。数年前から都市振興税も課税された。非常事態宣言が解除されるまで、都市振興税は課税されるのか。なるべく早い段階で解除してほしい。

市長:何も事業をしないで、借金の返済だけすれば、早く借金は返すことができます。事業を何もしないのではまちの活力は失せてきます。借金を減らしながら、事業をしながら進めさせていただいています。しかし、学校の耐震工事や空調設備をしていかなればならないこともあり、新たな借金を作ることもあります。借金は確実に減らしていますが、ご理解いただきたい。

午前11時30分 



【別添:追加説明・回答】

Q:子どもの見守り活動しています。富貴ケ丘から下りて県道黒田線へ行くまでの道が2カ所ほど亀裂しております。水路も詰まっています。掃除もするのですが、雨が降ると溢れてしまいます。
-ひなち地域ゆめづくり委員会の会長に再度聞き取り―
擁壁が主に2カ所亀裂している。雨が降るとこの亀裂から水が出ている。

維持管理室より
【アスファルト亀裂、側溝】

アスファルト舗装については、年月と共に収縮しひび割れが生じることは避ける事のできない事象であり、このひび割れが進行しアスファルトの欠損が生じれば部分補修をし、ひび割れが全体的に進行し自動車走行や人の歩行に支障が生じると予想されれば舗装の打ち替えを実施しています。当該箇所のアスファルト舗装の状況は部分補修や打ち替えまでは必要ない状態と考えますのでご理解頂きますようお願いします。市でもパトロールは実施していますが、アスファルトの欠損(穴)を発見されましたら維持管理室にご一報いただけましたら幸いです。
側溝清掃については地元奉仕活動のご協力をお願いしつつ市でも清掃に努めてまいります。また側溝自体が破損している箇所を確認しましたので、次年度以降に計画的な補修をしてまいります。

【擁壁】

アスファルト舗装の市道(蔵持下比奈知線)に面したブロック積擁壁は市管理であります。亀裂を確認したところ直ちに補修が必要な状況ではないと判断しますが、亀裂の進行や降雨時の水の染み出しについて経過観察としたいと考えます。未舗装の市道(西畑黒田線)に面したコンクリート擁壁は、隣接する緑地の構造物であり(株)大倉の管理であと思われます。コンクリート擁壁の状況について(株)大倉にお知らせし、経過観察や適切な維持管理を依頼します。

 

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なばりの未来創造部 秘書室
電話番号:0595-63-7252
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