みんなで取り組む児童虐待防止の推進について
更新日:2026年4月6日
体罰などによらない子育てを広げましょう!
◆なぜ体罰などはいけないの?
「叩くのはしつけのため」
「怒鳴れば静かになる」
「叩いて分からせることで、後々は子どものためになる」
「お尻なら叩いてもいい」
「愛情を持って叩く分には許される」
「叩いた後に優しく接しているからよい」
「自分が叩かれる痛みによって、悪いことをしたらダメとを教えるため」
「自分も叩かれて育ってきて、今は一人前の大人になっている」
などと子どもを叩いたり怒鳴ったりした理由を聞くことがあります。
子どもは、叩かれたり怒鳴られたりしたときに「びっくり怖がって」叩かれた理由となった行動をいったんやめることがあります。大人はその様子を見て、叩いたり怒鳴ったりすることは効果があると思いがちです。
しかしそのうち、子どもが「びっくり怖がる」ことに、だんだんと慣れてくるため、以前、叩いたり怒鳴ったりしたレベルではきかなくなって、だんだんエスカレートしていく傾向にあります。
また、「叩く」「怒鳴る」ことは、子どものためになるどころか、子どもの心身の成長・発達に様々な悪影響が出る可能性があると科学的にも証明されています。
【悪影響1】子どもは大人を模範とします。大人が「叩く」「怒鳴る」ことで、子どもも「叩く」「怒鳴る」ことは正しいことと認識し、自分の思い通りにならないと他人を叩くようになる危険性があります。
【悪影響2】大人もそうですが「叩かれる」「怒鳴られる」ことでその相手に対し不信感や恐怖心を持つようになります。「叩く」「怒鳴る」を過度に恐れるあまり攻撃される前に攻撃するようになり、将来的に人間関係をつくる上での妨げになる可能性があります。
【悪影響3】怒鳴られた子どもは、他人の言葉を理解したり会話する脳の聴覚野が変形していまう恐れがあり、体罰を受けた子は脳の前頭前野が萎縮することで感情障害や素行障害につながると言われています。
◆しつけと体罰等とはどう違うの?
しつけとは子どもの人格や才能を伸ばし、自律した社会生活を送れるように、サポートしていくことです。
子どもは、大人に比べて知識や経験は少ないかもしれませんが、だからといって良い悪いを理解できないわけではありません。体罰ではなく、どうすればよいのかを言葉や見本を示すなど、本人が理解できる方法で伝えるようにする必要があります。
◆具体的にどうすれば子どもに理解してもらえるでしょうか?
1.子どもの声や気持ちに、同じ目線で耳を傾けましょう
大人でも、話し相手が自分の気持ちや想いを聞いてくれ、否定せず受け止めてくれたら落ち着くものです。それは子どもでも同じです。子どもの言うことが自分の考えと異なっていても、それぞれ考えを持った別の人格であることを心に置き、子どもの考えに耳を傾けて、まず子どもの想いを受け止めたうえで、自分はこう考えていること伝えるという会話のキャッチボールをすれば、子どもは大切にされていると感じ、気持ちが落ち着くことに繋がります。
2.できないことを叱るのではなく、できていることを具体的に褒めましょう
これも大人も同じことですが、誰しも長所と短所があります。できないところばかり叱られ続けると、だんだん自信を失っていき、できていたこともできなくなっていきます。
同じように、細かなところでも「いつも靴をそろえて脱げているね」など、子どもの良い態度や行動を褒めることで、できなかったことができていくことに繋がります。
3.「~はダメ」という否定文ではなく、「~しようね」という肯定文で具体的に伝えましょう
「人がいるところで走るな」ではなく、「他の人にぶつかると痛くなるから、たくさんの人がいるところは歩こうね」というように、肯定文で分かりやすい具体的な言葉で、穏やかに、より近づいて目線を合わせて、落ち着いた声で伝えると、子どももに伝わりやすくなります。
4.子どもにしてほしいことは具体的に伝えるとともに、子どもと一緒にすることでお手本を示しましょう
子どもは、大人の行動からいろいろなことを学びます。「おもちゃをちゃんと片付けろ」では伝わりにくいことがあります。「ちゃんと」といった抽象的な言い回しを避け、片付け方の見本を大人が示してあげることも大切です。「一緒におもちゃを片付けよう」と、やり方を示したり教えたりすることで、「ちゃんと片付ける」というのがどうすることかを学んでいきます。
11月は児童虐待防止推進月間・オレンジリボンキャンペーン期間です!
毎年11月を、児童虐待防止推進月間・オレンジリボンキャンペーン期間と位置づけ、社会全体で児童虐待問題に対する関心と理解を深めるよう、全国各地で広報・啓発活動等を一斉的に行っています。
名張市においても、毎年11月に、様々な方法で啓発活動を実施しています。
2025年11月に行った取組のようす
(1)名張市役所ロビー及び近鉄名張駅東西連絡通路において啓発ポスター等の掲示

(2)市内の保育施設や小学校、中学校に通う児童の保護者に向けた啓発文書の配付
(3)市内の企業や子ども子育てに関わる機関に児童虐待防止を呼びかけるCDを配付し、従業員や来客者に向けた名張市長からのメッセージを発信
「皆様、こんにちは。名張市長 北川裕之です。名張市から皆様へお伝えしたいことが2点あります。
1点目は、11月は児童虐待防止推進キャンペーンとして、名張市では、児童虐待防止のための広報・啓発を集中的に取り組んでいます。
児童虐待はいろいろな要因や発端となる状況が重なって起こりうるもので、要因があるからと言って必ず発生するというものではありません。そのため、特別な家庭に起こるものではなく、どのご家庭にも起こりうる可能性があります。
子育てに、不安や悩みを抱えている人はたくさんいます。どんな些細な悩みでも構いまんので、一人で悩まず、お気軽に名張市家庭児童相談室にご相談ください。名張市家庭児童相談室の電話番号は63-2515です。
また、児童虐待は家庭内で発生することが多く、発見は非常に難しいと言われています。日ごろから子どものへの声かけや見守りなどが子どもの安全を守ることにつながります。子どもに不自然な外傷や、保護者の怒鳴り声をたびたび聞いた、などの心配なサインを見つけた時は、それが児童虐待か判断できない状況であったとしても、短縮ダイヤル189(い・ち・は・や・く)へお電話ください。ご連絡頂いた方のプライバシーは保証されていますので、近所付き合いが悪くなるなどの心配はせず、子どもを守ることを優先してください。皆様の情報提供が、子どもの命を救うばかりでなく、苦しんでいる保護者を救うための支援ができるきっかけになるかもしれないのです。」
(4)市内の保育施設や小学校、中学校、公共施設などに啓発ポスターやリーフレットを配付
(5)11月13日に児童虐待防止に関する研修会の開催
子育ての悩みは家庭児童相談員にご相談ください
子育ては大変で、不安や悩みがつきものです。子どもに腹が立ったり、イライラしたりすることは、子育て中の保護者の多くの方が経験することと思います。保護者の方だけで抱え込まず、子育てについてどんなことでも構いませんので気軽に、名張市家庭児童相談室(0595-63-2515)へお電話ください。

