メニューにジャンプコンテンツにジャンプ
名張市

やさしい日本語

更新日:2022年3月2日

やさしい日本語とは、難しい言葉を言い換えるなどして、相手に配慮したわかりやすい日本語のことです。

世界には、多くの言語があります。すべての言語に翻訳し、情報を伝えることが1番理想的ですが、現実的には不可能です。
そこで、やさしい日本語を使うことで、より多くの外国人に情報を伝えることができると期待されています。

やさしい日本語のはじまり

1995年の阪神・淡路大震災では、日本人だけではなく、日本にいた外国人も多くの被害を受けました。
その中には、日本語を十分に理解できず必要な情報を受け取れない外国人もたくさんいました。
そんな中で考え出されたのが、やさしい日本語です。
新潟県中越地震(2004年)や東日本大震災(2011年)を経て、災害時のやさしい日本語での発信の取組が全国に広がりました。

そして、災害時だけではなく平時においても、やさしい日本語の活用が期待されています。
また、外国人だけではなく、子どもや高齢者等にとってもコミュニケーションの手段の1つとして有効なものであると言えます。
たとえば、「炊き出し」と表示されていると、外国人や子どもには伝わりにくいでしょう。
しかし、「ご飯をもらえるところ」と表示されていれば、伝わりやすいでしょう。
このように少しの工夫で誰でもわかりやすい、やさしい日本語になります。

やさしい日本語を学ぼう!

このページでは、出入国在留管理庁および文化庁が作成した「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン 2020年8月」を参考に、やさしい日本語のポイントを紹介します。
                                   
説明する人1.png3つのステップでやさしい日本語を作成していきます。それぞれのステップで、ちょっとした工夫やポイントがあります。

ステップ1 日本人にわかりやすい文章

日本人が読んでわかりやすい文章にするために、簡潔な文章にしましょう。

ポイント:情報を整理しましょう
必要な情報だけを伝え、余分な情報は省きましょう。また、日本語には「主語」がない場合が多いので気をつけましょう。
イラストや写真などを使用してわかりやすくするのも有効です。

ポイント:文をわかりやすくしましょう
一文は短く、一文に言いたいことは1つだけにしましょう。
3つ以上のことを伝える場合には、箇条書きにするとわかりやすいでしょう。
また、回りくどい言い方や不要な繰り返しは避けます。たとえば、「問題があるということになる」というのは「問題がある」とします。

ポイント:外来語に気をつけましょう
普段何気なく使用している外来語(カタカナ語)の中には、原語と発音や意味が異なるものがあります。
和製英語も含まれるので、注意が必要です。

ステップ2 外国人にもわかりやすい文章

ポイント:文をわかりやすくしましょう
二重否定や受け身型、使役形は使わないようにしましょう。
たとえば、「~ないわけではない」「~以外は必要ない」などは伝わりにくいです。たとえば、「明日までにできないこともない」は「明日までにできます」と、「○○以外は必要ない」は「○○が必要です」と言い換えることができます。

ポイント:言葉に気をつけましょう
難しい言葉や表現は使わないようにしましょう。
漢語を使わず、和語を使います。たとえば、「記入してください」は「書いてください」と言い換えます。
抽象的な言葉やあいまいな表現は避け、具体的な表現にしましょう。
「休日はなるべく避けてください」は「平日に来てください」と、「9時ごろに来てください」は「9時に来てください」と言い換えることができます。
また、略語やローマ字は使わないようにしましょう。
尊敬語や謙譲語は使わず、敬語は丁寧語だけにします。文末は「です」「ます」に統一しましょう。

ポイント:表記に気をつけましょう
漢字が多くなりすぎないように注意し、ふりがなをつけましょう。
また、年月日の表記は元号ではなく、西暦を使用しましょう。

ステップ3 わかりやすさの確認をしましょう

やさしい日本語ができたら、日本人教師や外国人に、わかりやすいかどうか伝わるかどうかをチェックしてもらいます。近くにそういう人がいない場合は、日本人同士で確認し合いましょう。


やさしい日本語に正解はありません。いろいろな文章をやさしい日本語にしてみましょう。
また、外国人と言っても、日本語の習熟度は人それぞれです。見た目や国籍だけで判断せず、相手に合わせた日本語を使いましょう。
仲のいい世界の人.png


出入国在留管理庁では、やさしい日本語ガイドラインの解説動画をYouTubeで公開しています。
くわしくは、出入国在留管理庁「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」をご覧ください。

このページに関する問い合わせ先

地域環境部 人権・男女共同参画推進室
電話番号:0595-63-7909(人権啓発)・ 0595-63-7523(同和対策)・ 0595-63-7559(男女共同参画)
ファクス番号:0595-63-4677
メールでお問い合わせ

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?
このページに対する意見等を聞かせください。

やさしい日本語について