「男女共同参画社会」の実現を目指して
更新日:2020年3月9日
男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」です。(男女共同参画社会基本法第2条)
少し堅苦しくも聞こえますが、具体的にどのような社会なのでしょうか?
「男女共同参画社会」とは?
性別学的な「性別」とは別に、社会通念や慣習などにより創り上げられた「男性像・女性像」のことを「ジェンダー(社会的・文化的な性別)」といいます。また、「男は仕事、女は家庭」のように、その決められた「男性像・女性像」により「枠」をつくり、その枠によって役割を決めつけてしまうことを「固定的役割分担意識」といいます。
例えば、「料理って、家族の中で誰がするものですか?」と聞かれたら、「妻」や「奥さん」、「お母さん」など、女性を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。一方、男性も、「男は泣くな」「たくましく」「一家の大黒柱」といった役割が押し付けられてしまうことも多々あります。
そのため、普段生活している中で、「男だから」とか「女だから」といった理由で自分のやりたいことができなかったり、思うようにならなかったりして、「生きづらさ」を感じている人もたくさんいます。
一人ひとりがもつ個性や能力はそれぞれ違っています。「男だから」「女だから」という考え方と、私たちの個性や能力は違います。「男らしさ」「女らしさ」という社会のイメージと違っているからーという理由で思うように生きられないことがあれば、それはおかしなことなのではないでしょうか。
こうした「ジェンダー」や「固定的性別役割分担意識」にとらわれず、個人の個性や能力を活かし、男女がともに夢や希望を実現する社会を「男女共同参画社会」といいます。つまり「男女共同参画社会」は、「性別に関わらず全ての人が幸せに生活できる社会」といえます。
この理念は、一人ひとりの豊かな生活に繋がっていくものです。また、男女共同参画社会基本法の前文で、男女共同参画社会を実現していくことは「少子化の進展、国内経済活動の成熟化等我が国の社会情勢の急速な変化に対応していくうえで(中略)緊要な課題」であるとしています。
名張市においても、平成16年6月22日に「男女共同参画都市宣言」、平成17年9月29日に「男女共同参画推進条例」を制定し、男女共同参画社会の実現に向けて取り組んでいます。
【関連リンク(別ウインドウが開きます)】
・内閣府「男女共同参画社会」って何だろう?
・内閣府「女性応援ポータルサイト」
・内閣府「女性活躍推進法『見える化』サイト」
・内閣府「男性にとっての男女共同参画ポータルサイト」
・内閣府「男性の家事・育児参画(○○家作戦会議)」
・政府広報オンライン「一億総活躍社会」
・育MENプロジェクト
・三重県「男女共同参画」
・三重県男女共同参画センター「フレンテみえ」
・名張市「男女共同参画センター」
「男女共同参画社会」のメリット
性別に関わらず意欲に応じて、あらゆる分野で活躍できる社会を「男女共同参画社会」といいます。その社会がもたらすメリットとしては、主に下記の点が挙げられています。
- 職場に活気
・多様な人材が活躍することによって、経済活動の創造性が増し、生産性が向上
・働きやすい職場環境が確保され、個人が能力を最大限に発揮
- 家庭生活の充実
・家族のパートナーシップの強化
・男性の家庭への参画も進み、男女が共に子育てや教育に参加
- 地域力の向上
・地域コミュニティーの強化
・地域の活性化、暮らし改善、子どもたちがのびやかに育つ環境が実現
「名張市男女共同参画推進条例」前文
名張市は、日本国憲法にうたわれた『個人の尊重』と『男女平等』の理念を受け、男女が生き生きと輝いて暮らせるまちを築くために、多彩な市民の融合と共存を原動力として、さまざまな施策の推進に努めてきました。しかしながら、男女の性別による固定的な役割分担意識に基づく社会の制度や慣行が、今なお、根強く存在しており、さらに配偶者等への暴力が新たに社会問題化するなど、真の男女平等の達成には多くの課題が残されています。
わたしたちは、人間尊重を原点に、性別にかかわりなく、多様な生き方が尊重され、生涯を通してそれぞれの夢に挑戦することができる環境を望んでいます。このためには、世代や分野を超えたあらゆる場において個性や能力を十分に発揮し、責任を分かち合い、生きがいを持って暮らしていける社会を創造していかなければなりません。
このことから、わたしたちは、男女共同参画社会の実現を新しい時代の要請を受けて取り組むべき重要課題と位置づけ、市民一人ひとりが互いを大切にし、男女が共に輝く、平和で暮らしやすい名張市を築くため、この条例を制定します。
【関連リンク】
・男女共同参画都市宣言・男女共同参画推進条例
男女共同参画週間
国では、6月23日から6月29日までを「男女共同参画週間」と定め、様々な事業が展開されます。
名張市では、この期間中、パネル展示や街頭啓発などを実施しています。
【関連リンク(別ウインドウが開きます)】
・内閣府「男女共同参画週間について」
毎月22日は「男女共同参画について考える日」
名張市では、毎月22日を「男女共同参画について考える日」と定めており、「男女共同参画」についての理解を深めていただく日となっています(名張市男女共同参画推進条例第19条)。
「男女共同参画」関連書籍・ビデオなどの貸出し
名張市男女共同参画センターでは、男女共同参画に関連する書籍やビデオなどの貸出しを行っています。地域や職場での研修などにご利用ください。
貸出しをご希望の方は男女共同参画センターの窓口までお越しください。
【関連リンク(別ウインドウが開きます)】
・名張市男女共同参画センター「図書検索」
※検索時に「男女共同参画」のみにチェックを入れると、男女共同参画関連の図書が検索できます。
男女共同参画担当の概要
男女共同参画推進にあたって、名張市では、地域環境部 人権・男女共同参画室 男女共同参画担当において以下の事務を執り行っています。
- 男女共同参画に係る施策の立案および調整に関すること
- 男女共同参画に係る関係団体の育成、指導および事業奨励に関すること
- 女性の問題に関する相談に関すること