落ち葉の堆肥化
更新日:2021年3月24日
落ち葉はごみじゃない! 堆肥として利用しよう
今、落ち葉は、燃やすごみとして焼却処分されています。
しかし、落ち葉は、少しの工夫で堆肥として利用することができます。落ち葉の堆肥づくりは、失敗(腐敗)する心配が少なく、少しずつ枠に入れて堆肥作りを行うことができます。
ぜひお試しください。
堆肥の使用量
家庭菜園などでは、1平方メートルあたり1回につき3から5キログラム(約3から5リットル)が目安とされています。
スケジュール
微生物資材を利用して熟成させます。堆肥作りは、1.5ヶ月で完成します。
スペース
最低でも2メートル四方の広さが必要です。
堆肥枠の作り方
ホームセンターなどで売っている1.8メートル×0.9メートル、厚さ12ミリメートルのコンパネというベニヤ板2枚を横半分に切ったもの(正方形)と、 防腐剤を塗った長さ1.2メートル以上の角材を使って枠を作ります。
枠の一面だけは取り外しができるようにします。上ふたは板でもブルーシート等でもいいです。
落ち葉の種類
広葉樹が最適。ただし、椿などの肉厚でつやのある葉っぱやイチョウ、竹の葉、そして針葉樹などは腐りにくいので、混ざらないように注意しましょう。
準備するもの
補助資材
- 米ぬか(5から7キログラムほど)
- 窒素成分(硫安・尿素・完熟鶏糞など)
- 発酵促進剤(米ぬかに混ぜて使用、1キログラムほど)
作り方の流れ
初回作業
作った枠の中に落ち葉を20から25センチメートル程度に積んで踏み固め、十分水をまき米ぬかをふりかけます。この作業を4回繰り返し、最後に土を3から4センチメートル敷きならし、雨水が入らないようにふた
(木のふたまたはブルーシート)をかける。
2回目作業(初回から1週間後)
枠の一面を外し、上下左右の落ち葉が混ざるように切り崩して積み直します。
適当に崩したものを一面にして水を均一に撒き湿らせます(場所がない場合は、湿らせた材料を袋詰めにし、順次、適当な場所に仮置きします)。
枠を組み立て材料を入れます。踏み固めながら20から25センチメートル位になったら、今後は窒素成分を撒きます(尿素では霜が降りた程度)。
3回目作業(2回目作業から1週間後)
2回目と同じ作業をします。
4回目作業(3回目作業から1週間後)
1・2回目の作業と異なり、窒素成分は使いません。
材料をすべて取り出し再び踏み固めながら入れなおす。
完成(4回目の作業後、2週間熟成)
注:堆肥作りには、落ち葉だけでなく、わらや野菜くずを混ぜたほうがよいといわれています。各作業時には真ん中にまとめて入れても大丈夫です。
注:シルバー人材センターの草木類リサイクル作業所(黒田)では、草木を1から2センチメートルに破砕したものや枯れ草を保管しています。無料でお持ち帰りできますので、堆肥づくりにお役立てください。
詳しくは、シルバー人材センター(電話番号:0595-63-6800)へお問い合わせください。