ポリファーマシーについて
更新日:2020年8月19日
ポリファーマシーについて
ポリファーマシーは、複数を意味するポリ、調剤を意味するファーマシーを合わせた言葉ですが、これは単に服用する薬剤数が多いことではなく、多剤服用の中でも害をなすものが特にポリファーマシーと呼ばれています。
ポリファーマシーは、多くの病気による複数の医療機関や診療科の受診等により処方薬全体の把握が困難になることから、処方される薬の種類が増えたり、同じ成分の処方が多く存在することなどで生じます。
特に、高齢者は加齢に伴う生理的な変化によって体内で処方薬が効果を及ぼす程度が一般成人とは異なり、多くの薬を服用することが却って薬物の有害事象を生じさせる大きな原因となっています。
これらを防止するために薬剤の管理を行えるお薬手帳がありますが、薬局ごとに別のお薬手帳を使用するなど、適正な利用に課題があります。
くすりの情報を1冊のお薬手帳にまとめる
ポリファーマシーを解決するには、ただ処方する薬の数や量を減らせばいいというわけではありません。
薬を処方する医師、調剤をおこなう薬剤師をはじめとした医療に関わるそれぞれの専門家と情報を共有することがが重要です。受診する際にはお薬手帳を持参したり、かかりつけ薬局を利用したりするなどして、服用している薬について積極的な情報共有を行いましょう。
ポリファーマシーに対して関心を持っていただくためのリーフレット「あなたのくすり いくつ飲んでいますか?<外部リンク> 」(出典:厚生労働省)が作成されましたので、ぜひご活用ください。なお、詳細につきましては、下記厚生労働省のページをご覧ください。
関連リンク
厚生労働省ホームページ<外部リンク> (ポリファーマシーに対する啓発資材の活用について)