令和3年消防白書

令和3年　火災概況

火災件数

　令和3年中に名張市では15件の火災が発生しました。これは前年の件数と同数です。
　火災を種別ごとに見ると「建物火災」が10件、「林野火災」が1件、「その他火災」が4件発生しました。
　建物火災10件のうち6件が住宅火災で、前年は建物火災8件のうち住宅火災が7件でした。
　林野火災は1件発生しましたが、車両火災は発生しませんでした。
　その他火災は4件発生し、前年の6件から2件減少しました。

 注：その他火災とは建物・林野・車両・船舶・航空機火災以外の火災です。  

建物火災の規模として出火元が全焼した火災は2件でした。前年は3件発生しました。
焼損棟数は、全焼が4棟、部分焼が3棟、ぼや8棟の計15棟でした。

出火原因

　現在調査中の案件もありますが、建物火災は「コンロ」、「配線器具」及び「エアコンの工事に伴う溶接機・切断機」等により、林野火災は「放火の疑い」により、その他火災は「たき火」等により火災が発生しました。特に住宅火災は「コンロ」、「配線器具」及び「ストーブ」等により火災が発生しました。ちなみに前年の出火原因は、建物火災は「電灯電話線の配線」及び「コンロ」等、その他火災は屋外での焼却行為等の「たき火」等が主な原因でした。

死傷者

火災による死者は発生しませんでしたが、負傷者が1人発生しました。
ちなみに前年は死者1人、負傷者が2人発生しました。

火災概要を踏まえた取り組み等

　令和3年中の火災概要を踏まえ、建物火災の6割を住宅火災が占め、その出火原因は「コンロ」や「配線器具」などの身近なものであったことから、これらに係る火災予防対策について重点的に広報・啓発していきます。併せて、住宅用火災警報器の設置・維持管理についても引き続き広報・啓発していきます。また、焼却行為等から火災に至ってしまった事案もあることから、屋外での火の取り扱いに係る広報・啓発を行っていくことで、出火件数の減少に努めます。

担当：名張市消防本部　予防室　電話番号：0595-63-1412

令和3年　救急概況

救急出場件数、搬送人員

　令和3年中の救急出場件数は3,400件で、前年と比較すると63件の増加となりました。一日あたり、平均9．3件救急出場したことになります。搬送人員は全体で3,044人で、前年と比較すると37人の増加となりました。事故種別ごとの救急出場件数は、急病が2,260件と最も多く、次いで一般負傷の552件、転院搬送の296件、交通事故の186件となっています。

注：転院搬送とは医療機関から医療機関へ搬送された事案です。
注：その他とは労働災害、運動競技等です。

担当：名張消防署　救急室　電話番号：0595-63-0997 

令和3年　救助概況

救助出動件数、救助人員

　令和3年中の救助出動件数は63件で、前年と比較すると12件の増加となり、54人を救助しました。

※その他は、建物等による事故、ガス及び酸欠事故、救急搬送支援等です。

担当：名張消防署　消防救助室　電話番号：0595-63-0998