各会計の当初予算の概要

　本市の財政状況については、昨年策定の中期財政見通しにおいて、ここ数年間、土地区画整理事業の精算をはじめ、市立病院や土地開発公社の経営健全化に伴い多額の財源不足が見込まれたところですが、財政早期健全化計画の取組みのほか、地方交付税の増額などにより、平成24年度に見込まれる赤字額が半減し、今後の収支見通しが改善する見込みとなりました。

　以上のような状況の中、平成23年度予算については、「健康で安心できる暮らしづくり」、「安全で快適な暮らしづくり」など、総合計画「理想郷プラン」の政策目標に基づき、医師確保対策や在宅医療支援など地域医療体制の確保をはじめ、子ども施策や高齢・障害者福祉の推進、このほか、資源循環型社会の形成に向けたバイオマスタウン構想推進事業や草木類堆肥化施設整備事業、消防防災対策、道路整備や下水道事業の推進、さらには、子ども教育ビジョンの推進並びに教育施設整備など、各施策を着実に推進するため、予算の計上を行いました。

　なお、平成23年度は、財政健全化の取組みや国の財政措置などにより、収支均衡の予算を編成することができましたが、24年度は依然として財源不足が見込まれることから、引き続き、市政一新プログラム並びに財政早期健全化計画の取組みを行い、改革達成から名張躍進に向け着実な歩みを進めることとしています。

　予算総額は、平成23年度の一般会計当初予算は、247億4,200万円となっており、骨格予算であった前年度と比較すると6％の増、肉付けを行った6月補正後予算と比較した場合、1.1％の増となっています。
　
　増額の主な理由としては、子ども手当をはじめ、障害者自立支援費や生活保護費などの扶助費の増加のほか、土地区画整理事業の精算などに伴う市債償還費の増などです。

　平成23年度の一般会計・特別会計・企業会計の当初予算額を、下記の「関連書類」に掲載しています。ボタンをクリックするとPDFファイルが開きます。