平成28年度プロジェクト事業

消費者行政に関する市長表明

　近年、消費者を取り巻く環境は、高齢化の進行、高度情報通信社会などの進展により大きく変化しております。そうした社会の変化によって生じる消費者トラブルは複雑多様化し、悪質商法の被害が後を絶ちません。

　名張市では、「消費者被害が発生することのない名張市」の実現を目指し、三重県消費者行政活性化基金等を活用し、地域の多様な主体と連携し、消費者被害を防止するための取り組みを行っております。平成27年度は、「名張市くらしあんしんサポーター」への参加を呼びかけ、全市民参加型「オール名張」での取り組みとして消費者被害を未然に防止するための啓発活動に取り組んでまいりました。

　今後も、市民の皆様の安心・安全な生活を守る名張市であるため、乳幼児から高齢者までのライフステージに焦点をあて、「市民総ぐるみ」での啓発を目標に引続きに消費者行政に取り組んでまいります。 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成28年4月
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　名張市長　亀井　利克

「消費生活者被害防止ネットワークプロジェクト」情報交換会

＜1回目＞平成28年6月14日（火曜日）午前10時～　場所　市役所　1階　大会議室
平成27年度の事業報告をし、今後の取り組みについて、意見交換や情報交換を行いました。

＜2回目＞平成28年11月2日（水曜日）午前10時～　場所　防災センター2階
6月～9月までに還付金詐欺事案や被害が多発したため、未然に防止のための情報交換会を行いました。

医療機関に対する協力依頼

医師会の協力のもと、名張市立病院ほか市内内科・整形外科等の医療機関に
「高齢者を対象にした還付金名目詐欺等被害防止」啓発の協力依頼をし、
各医療機関へ還付金詐欺被害防止のための啓発用チラシを配布しました。
（待合室等への掲示依頼）

還付金詐欺防止啓発用飴の作成

還付金詐欺事案や被害が多発したため、啓発用飴を作成。
市内大型店舗等に設置されたATM周辺での啓発活動時や
確定申告時に待合室において、高齢者を対象に配布しました。
また、高齢者対象の出前トークにおいて、注意喚起とともに
配布しました。

出前トーク（出張講座）

各地域・団体で開催されるサロンや行事等で、消費者教育に関するテーマに
出前トークを実施しました。
内容については、消費生活相談員が消費者教育の拠点としての役割を担い、
地域性・ライフステージ（乳幼児期、学童・青年期、高齢者、障がい者）別
の特性に応じたテーマをコーディネートしました。
高齢者対象のサロン等では、名張市消費生活者協議会と連携し、出前トークにて
寸劇の啓発活動を行いました。（平成28年度6回開催）
また、消費生活の活動の取り組みを行っていたり、関心を持っている機関や
団体及び事業者に対して、出前トークの開催や研修会の講師として積極的な
参画を支援しました。

・出前トーク開催回数及び受講者数
　　乳幼児期　　　　　7回（延べ169人）
　　学童・青年期　　　2回（延べ130人）
　　高齢者・障がい者  20回（延べ600人）
　　児童支援者　　　 　1回（19人）

食育・地産地消に関する消費者教育推進事業

 名張市で生産されたものを市内で消費する活動を通じて、市民の「地場農産物」への
愛着心や安心感を深め、「食」を選択することで安心・安全なくらしをデザインする
消費者教育に関する推進事業を行いました。
・意見交流会の実施
・「食」に関する意識調査と分析
・消費者教育の教材開発
・出張講座（調理実習）の実施
　　全7回　参加人数　延べ149名
・講演会　開催
　　平成28年10月31日　場所　市役所　大会議室　15：15～16：10
　　受講者数　127人
・ライフステージ別レシピ集　作成