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平成25年度教育行政の方針と施策

更新日:2015年03月03日

はじめに

平成25年度を迎えるにあたり、教育行政の方針と施策を申し上げ議員ならびに市民の皆様のご理解とご協力を賜りたいと存じます。
昨年、一昨年と、子どもたちを預かる学校現場において、生命に関わる事故、事件が起きています。
私たちは、一人ひとりの子どもが、安心して等しく学校教育を受け、豊かな心を育み、輝かしい未来にむけて成長していくために、気を緩めることなく、教育環境の整備に努めなければなりません。
また、誰もが生涯学習やスポーツに親しむことのできる、ゆとりある社会と、学校・地域・家庭の強固な連携による、安全・安心な社会づくりに全力でむかってまいります。

名張市教育センターの開設

平成22年9月に策定した「名張市子ども教育ビジョン」に定める11の具体的な施策の1つである「教育センター」は、平成24年1月「策定検討委員会」からの提言を受け、整備計画のもと施設と組織の整備を進めてまいりましたが、この度、本年4月、「名張市教育センター」として開設します。
「名張市教育センター」を、名張市がめざす教育を推進する中核機関として位置づけ、【子どもの学びの支援】【教育に関する調査・研究】【教職員の支援】【子どもに係る家庭・地域や教育関係機関の連携・支援】【教育情報・資料の収集・提供】の5つの機能を充実させ、様々な教育課題に迅速かつ的確に対応していく拠点としての体制の整備を進めます。また、「名張市子どもセンター」内に同時期に開設される「名張市子ども発達支援センター」やその他の関係諸機関とも連携し、「名張市子ども教育ビジョン」に基づき、「夢をはぐくみ、心豊かでいきいきと輝く『ばりっ子』をめざして」の施策を推進していきます。

学校教育の推進

平成24年度は、いじめや体罰などにより児童生徒が命を絶つという痛ましい事件や通学路での事故などが全国で発生しました。児童生徒が自らの命を絶つということは、理由の如何を問わずあってはならないことであり、いじめや体罰など、主に学校で起きる問題で苦しむ子どもの権利が守られる環境づくり、安心・安全な学校づくりを進めます。
いじめの問題については、昨年7月の「いじめを許さない緊急アピール」を踏まえ、各学校において、地域や保護者と連携を密にするとともに、子どもたち自らが主体的にいじめ問題について考える取組が推進されるよう、取り組んでいきます。
子どもの居場所づくりに重点をおいた学級集団づくりを推進するため、学級生活での子どもの満足度を測定するQ-U調査等を有効活用しながら、きめ細かく一人ひとりを見守り、子どもの心に寄り添いながら学級経営の充実に努め、いじめ等の問題行動について、その未然防止や早期発見、早期対応に努めます。また、不登校の対応については、市内小中学校におけるこれまでの「不登校児童生徒の半減」の成果を踏まえ、さらなる不登校の減少に向けた取組を進めます。さらに、家庭環境の変化に伴い揺れる子どもの心に親身に寄り添えるよう、児童虐待防止の側面からもスクールカウンセラー等の配置の拡充に努めるとともに、より有効な支援ができるよう、名張市教育センターに教育関係の相談機関を集約します。
防犯・安全教育については、保護者をはじめ市民のご理解、ご支援のもと子どもたちを守る活動が推進されています。不審者情報の迅速な伝達や、こどもが自らの判断で、安全な行動がとれるようにするための取組を充実し、今後も学校や通学路等において、子ども達が安全に過ごせるよう、保護者や安全サポーターなど関係機関と連携し、開かれた学校づくりや地域で子どもを守り育てる体制作りを進めます。
また今後、近い将来に発生すると言われている東海・東南海・南海地震に対応するため、学校の防災計画や危機管理マニュアル等の見直しを行うとともに、「自分の命は自分で守る」ことを第一に、子どもたちの防災意識を育み、地域と共に高め合う防災教育を進めます。
次に特別支援教育については、特別なニーズがある子どもの状況を的確に把握し、その子の特性に応じた支援の在り方を検討し、就学前から支援の必要な子どもに、途切れのない支援を行えるように、保育所(園)、幼稚園と小学校、小学校と中学校、中学校と高等学校等が子どもの情報の丁寧な引き継ぎを図る仕組みを構築します。また、0歳から18歳までを見通して、一人ひとりに適切な支援ができるよう、アセスメントシートを活用し、巡回相談員などとの連携を図ります。さらに、保護者啓発にも努めながら、保護者や関係機関と連携し、「個別の教育支援計画」、「個別の指導計画」の作成と有効活用を図ります。そのために、教職員の指導力、実践力の向上をめざして、市としての支援体制を確立し、特別支援教育コーディネーターを中心とした研修や、平成23年度に立ち上げた特別支援教育中高連携協議会のさらなる充実を図ります。また、就学前の教育につきましても、関係部局および、名張市子ども発達支援センターとの積極的な連携を図ります。
また、教育を支える環境という面では、学校支援活動や、学校の組織力のさらなる向上を図るとともに、子ども、保護者、地域の視点に立った学校評価システムの機能の充実に取り組みます。そのために、学校運営の教育目標をより明確に示して、対話と気づきを重視し、より信頼される学校現場を目指して取組を進めてまいります。
次に、新学習指導要領の本格実施に伴い、学習指導要領の教育理念とその実践をつなぐことが重要であることから、改訂の趣旨について関係者間での共通理解を図りながら、「確かな学力」、「豊かな心」、「健やかな体」の知・徳・体をバランスよく育て、変化の激しい社会を生き抜くための力を育む教育を進めます。
まず、「確かな学力」の定着を図るため、継続的・系統的な取組として、引き続き小学校6年生と中学校3年生を対象にした全国学力・学習状況調査および小学校4年生と中学校1年生を対象にした全国標準学力検査を実施し、一人ひとりの子どもの実態を把握するとともに個人に応じた指導を行います。さらに、指導方法等の改善や加配教員、学習サポーター、学生教育サポーターの有効的な活用など、きめ細かな指導に向けた取組を進めます。また、情報・通信に関連する技術、いわゆるICTを活用した授業方法の工夫や改善を図るとともに、教育環境の整備にも努めます。
小学校における外国語活動については、ALTや小学校外国語指導支援員を配置し、外国語に親しむことができる環境を充実させ、コミュニケーション能力の素地を養うことを目指した教育に取り組みます。
次に、「豊かな心」の育成のための取組として、公共心や規範意識を高め、他人を思いやる心を育む道徳教育の充実を図ります。そのために、道徳教育推進教師を対象に研修会等を実施し、より具体的で活用しやすい年間計画を作成し、道徳教育が系統的、発展的に取り組まれるように進めていきます。特に、体験的な活動を取り入れたり、地域とのつながりを深め、地域のよさを再確認する機会を大切にします。また、現代社会の課題に目を向け自己の生き方を考える総合的な学習の充実に努めます。人権教育においては、子どもたちが人権問題について正しく理解し、反差別の実践力を高めていけるよう、自らの人権だけではなく、他人を思いやる心についても学ぶとともに自尊感情を高める機会を増やしていきます。加えて、携帯電話やインターネットを正しく安全に活用できるように情報モラル教育を推進し、保護者への啓発にも努めます。
子どもの豊かな心を育むために大きな役割を担っている読書活動については、平成24年度に策定した「第2次名張市子ども読書活動推進計画」に沿って学校図書館の資料の充実、人的体制の整備、読書活動推進のための学校への支援を行うなど、子どもの読書環境の整備を進めます。さらに、地球温暖化や身近な環境問題などを主体的に考えて行動できる力を育む環境教育については、ユネスコスクールを中心に持続可能な社会づくりの担い手をはぐくむための教育(ESD)の充実を図り、人とのつながりや自然を大切にする子どもの育成を図っていきます。望ましい勤労観や職業観を身につけた社会人・職業人としての自立をめざすキャリア教育の充実に努めるとともに、自然や伝統文化を大切にし、心を通わせ、命を大切にする人間性豊かな子どもを育てます。
「健やかな体」の育成については、新体力テストの実施や学校ごとに取り組んでいる体力の向上に向けた活動を一層推進するとともに、体育の授業や行事にバランス良く各種の運動を位置づけ、体力・運動能力の向上に向けた取組を促進します。また、子どもたちにとって望ましい健康的な生活や食事の習慣が形成されるよう、学校・家庭・地域の連携による食育の取組を推進し、生涯にわたる心身の健康保持をめざす教育の充実を図ります。
学校給食では、栄養バランスとともに安全・安心な食材の提供、地産地消や食育の充実といった観点から、引き続き地元食材の使用拡大を図ります。
以上のような、名張市のめざす教育の実現に向けて、学校、保護者、地域、関係機関等が、それぞれの立場で主体的、かつ、互いに連携して教育課題の解決に取り組んでいくことが大切です。
平成25年度も、引き続き教育フォーラムを開催し、「名張市子ども教育ビジョン」の施策の成果、課題について、子どもの教育に係わるすべての人々が交流し、学び会う機会を持つとともに、その進捗状況について発信していきます。

学校の規模・配置の適正化の推進

名張市立小中学校の規模・配置の適正化基本方針に基づく具体の計画をもとに、保護者や関係地域の皆様と話し合いを重ね、課題の整理を進め、平成26年4月統合に向けて、子どもたちの教育環境の改善を図るため、複式学級を編成している錦生小学校・滝之原小学校・国津小学校の3校について計画どおり進めていきます。また、平成26年4月から新しい学校に子ども達がスムーズに馴染んで行けるよう、平成25年度から順次、交流学習を進めていきます。

青少年健全育成の推進

青少年の健全育成について、平成25年度は地域づくり組織との円滑な連携を進め、行政と学校・家庭・地域が一体となって取り組める環境づくりを強化していきます。
地域では、子どもの登下校時の見守り、学校環境整備、学習支援などの学校支援活動、放課後子ども教室をはじめとする体験活動等の青少年健全育成活動を推進していただいています。
また、全市的には、青少年健全育成活動を行う各種団体で組織された名張市青少年育成市民会議が呼びかけ、子どもを非行や犯罪から守るための「名張少年サポートふれあい隊」の街頭パトロールや子どもを守る家の普及活動など各地域の実情を踏まえての全市的な取組が推進されています。
さらに、地域の取組と全市的な取組について円滑に連携を取る役割を、地域等の推薦を受けた名張市青少年育成推進員が果たしていただいています。
このように、市民のみなさまの力による青少年の健全育成活動は、非常に心強いものがあります。教育委員会では、取組がますます充実・拡大されるよう地域や関係団体等との情報共有、協働に努めてまいります。
また、現在、各方面で活躍し、地域からの要請も高まっているジュニアリーダーをはじめとする中学生、高校生や大学生など、若者のボランティアの新規養成や人材確保に努め、効果的な活動機会の提供に努めるとともに、大人世代のボランティアと一体的に活動できる事業を整備し、全世代的な交流活動の創出を目指します。
青少年の非行防止や安全対策については、青少年補導センターが核となり、学校、警察、福祉等関係者とともに校外生活指導協議会を組織するなど、きめ細かな情報の収集と集約、そして迅速な対応に努めています。
校外生活指導協議会は、他の自治体に先駆けた大規模な行政機関の連携組織ですが、関係者の理解と協力を得て、さらに市民活動団体とも連携することで、子どもたちの安心・安全に大きな効果を発揮しています。今後、この連携をさらに強化して青少年の健全育成環境の整備に努めてまいります。

生涯学習の推進

生涯学習の推進については、平成24年度から公民館の管理運営業務等を市長部局の補助執行とすることにより、これまで課題とされてきた地域から市への窓口を一元化し、お互いの機能を有効かつ最大限に発揮できる環境が整いました。その効果は、地域からも評価いただいています。
教育委員会としましては、内容の充実した社会教育・生涯学習を推進する立場から積極的に市長部局と協力し、公民館の指定管理者となる地域づくり組織、公民館長、地域事務員を対象とした研修の実施、事業メニューや情報の提供など、地域の生涯学習活動を一層推進するよう努めてまいります。
平成24年度に、大学等の高等教育機関や公民館等に対し共催を呼びかけて、年間を通じて事業を展開する手法を取り入れた「市民大学講座なばり学部」を開設し、「名張のことを学び直す」をメインテーマとして受講生を募集・実施しました。
平成25年度には、この修了者の協力を得て、事業を発展的に継続したいと考えております。地域ビジョンでも多くの地域で取り上げられている郷土の資源を活用しようとする計画の実現にも直接活かされるものと大きな期待を寄せているところでもあり、今後、このような手法をどんどん取り入れ、地域、さらには市の発展に結びつく人材の発掘と養成に積極的に取り組んでまいります。
また、社会教育法において教育委員会への設置が規定されている、社会教育委員や社会教育主事等の社会教育に携わる人材の育成および充実を図ります。
特に、社会教育委員は、名張市では県内他市町には例を見ない活発な活動をいただいており、平成24年度には、公民館事務を補助執行したことにともなう教育委員会のあり方、公民館活動の推進状況、学校・家庭・地域の連携状況と、名張市にとっての今日的な課題について多角的にご意見をいただきました。今後、貴重なご意見を名張市の社会教育・生涯学習施策に着実かつ具体的に反映させてまいります。
市立図書館については、市民に役立つ図書館となるために職員の充実が最も必要とされています。その実現のために、核となる図書館司書の配置と人材育成についての方策を検討してまいります。
また、現行の図書館情報システムは、本年7月に更新時期を迎えます。次期システムでは、利用者への情報提供機能の強化を図り、図書館サービスの向上につながるシステムの構築に努めます。

人権教育の推進

人権社会教育については、平成24年度より人権施策の総合的な推進のため、教育委員会「人権啓発室」が生活環境部「人権・男女共同参画推進室」に統合され、市長部局において補助執行とすることとなりました。
近年、従来取り組まれてきたさまざまな人権課題に加え、インターネット上での人権侵害やハラスメント、児童虐待など「現代型」ともいわれる様々な人権課題が増加してきています。
これらの実態を踏まえ、市長部局と連携し、市民が自らの日常生活とさまざまな人権課題とが深く結びついていることを実感し、そうした課題の解決に向けて自主的に行動できる力を育むような人権教育の推進を図ります。

生涯スポーツの推進

スポーツに親しむことは、生涯を通じた健康づくりに寄与し、心身ともに健全な生活を営むうえで不可欠なものです。高齢化社会に向けてスポーツを普段の生活に取り入れられるよう、また、継続してスポーツに親しめるよう、スポーツ関係団体やスポーツ推進委員などと連携し、生涯スポーツのみならず競技スポーツや障がい者スポーツの普及促進を図ります。平成25年度の体育・健康フェスタにおいては、これらのことをふまえ、会場を武道交流館いきいきを中心に新企画の元で開催いたします。また、平成33年度三重国体に向けての選手育成方法や開催競技種目について、三重県と連絡を密にし、市民がこぞって参加できるような体制づくりを推進します。スポーツ指導者については、指導方法および倫理に関する研修会等を開催し指導者育成に努めます。
また、地域のスポーツ振興として、学校施設のスポーツ開放事業等を推進し、身近にスポーツを親しめる環境づくりを展開します。
武道交流館いきいきや総合体育館などの体育施設の管理運営については、指定管理者と意思疎通を図りつつ、さまざまな事業を取り入れるなど運営を拡充し、利用率の向上を目指します。
なお、老朽化が進む体育施設の整備につきましては、平成25年度総合体育館改修工事を実施し、今後については、スポーツ振興計画に基づく年次計画により改修を進めてまいります。また、新しい財源の確保として体育施設のネーミングライツを導入していきます。

文化芸術の振興と文化財の保存・活用

市民文化の創生として、56回を数える美術展覧会の開催や、市民文化祭の開催を通じ、市民に身近な芸術文化を育みます。名張市青少年センターにつきましては、本年度は市直営で事業運営を行いますが、より市民に親しまれる文化ホールとして利活用に取り組んでまいります。また、能楽のふるさとづくりとして、観阿弥祭の充実を図るとともに、民間財団や文化庁の財源により次世代を担う子どもたちの伝統芸能祭りを開催し、子どもたちの伝統芸能への取組を支援いたします。
文化財の活用では、それぞれの文化財を文化資源として、地域づくり組織における地域ビジョンと連動して活用が図れるよう支援してまいります。観光連携、地域連携としまして、美し国事業や斎王に関係する市町と連携して、地域づくり組織とともに文化遺産を活用した新たな地域文化を発信します。また、文化財施設を郷土学習の場として利活用を図るため、新たな普及事業の実施に向けて取り組んでまいります。

以上申し述べました教育行政の方針と施策に基づき、心豊かな教育と文化に包まれたゆとりある暮らしを実現できるよう、これからも教育行政の積極的な推進に努めてまいりますので、議員ならびに市民の皆様の一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

このページに関する問い合わせ先

教育委員会事務局 教育総務室
電話番号:0595-63-7849(総務担当)・0595-63-7873(学務管理担当)
ファクス番号:0595-63-9848

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