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やなせ宿の概要について

更新日:2015年03月31日

主屋(国登録有形文化財) 初瀬街道からのファサード   中蔵(国登録有形文化財) 中庭

左図:主屋(国登録有形文化財)初瀬街道からのファサード 

右図:中蔵(国登録有形文化財)中庭

川蔵(国登録有形文化財)   門(国登録有形文化財)

左図:川蔵(国登録有形文化財) 右図:門(国登録有形文化財)                   
                

旧細川邸は、江戸時代末期から明治初年に、薬商細川家(奈良県宇陀市大宇陀区)の支店として建てられました(大宇陀の細川家は、現在、歴史文化館「薬の宿」(宇陀市指定文化財)として公開されています。)。

細川家は、「藤沢樟脳(しょうのう)」の製造販売を始めた「藤沢商店」(のちの藤沢薬品・2005年に山之内製薬と合併してアステラス製薬)の創始者・藤沢友吉の母方の実家です。

大宇陀の細川家二代目・治助は、この名張の細川家を別邸として使用し、治助の二女の満津(まつ)は、本町萬屋(よろずや)福守佐兵衛に嫁入りしました。その長男が友吉です。友吉は、大阪で丁稚奉公するまでの九年間を名張で過ごし、祖父の細川家にもたびたび訪れていたようです。

旧細川邸は、虫籠窓(むしこまど)や袖卯達(そでうだつ)、つし二階を備える典型的な町屋であり、大和長谷寺と伊勢神宮を結ぶ初瀬街道沿いに今も風情を残しております。

この「やなせ宿」は、歴史的町並みの保存整備に関する拠点施設とするため、市の目指す「名張地区既成市街地再生計画・名張まちなか再生プラン」のプロジェクト概要に沿って改修工事を行ったものです。施設の母屋部分は、当時の面影をそのまま残し、名張らしい風情をかたちづくっています。

旧細川邸やなせ宿は平成20年6月7日にオープンし、ワンデイシェフ(日替わりシェフ)によるランチの販売や各種教室の開催やギャラリーとしての展示スペースなどとして活用されています。また、平成21年1月8日付で、旧細川邸の川蔵・主屋・中蔵・門が国の有形文化財として登録されました。

注:『やなせ宿(やなせしゅく)名称の由来』

古来より名張川は「あゆ」の名所で、この付近には「あゆ」を捕るための簗(やな)がたくさん設けられ、ここからその地名も「簗瀬(やなせ)」と称されていました。明治以降に「名張」という地名に変わりましたが、この地の川や水の風土に由来した、名張の旧称を生かすとともに、江戸時代には「初瀬街道」の宿場として栄え、「名張八宿」と呼ばれた賑わいを再生し、人々が集う場所となることを目指して、施設の愛称を「やなせ宿」としました。

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